八月納涼歌舞伎「第三部 法界坊」

19日に見てきました。「歌舞伎座の舞台だと広すぎるんじゃない?」とママンが心配してましたが、舞台上の両端にも観客席があるというセットになっていて、考えたなぁと思いました。つーかビックリだから!人形さん凄いから!!本気でビックリだから。
法界坊は初見なんで、素直に楽しめました。3月、5月の襲名公演と比べて(4月は見てないんで)、勘三郎がものすっごく楽しそうに演じてたのが印象的でした。アドリブに見せかけてほとんどのネタはデフォなんだろうけど、子沢山だのカッコつけすぎだの歯が丈夫?だのハッシーに絡みまくり、福助のことイジメまくり。福助演じる要助の顔が白すぎるとかなんとか絡むついでにカンタへも「お前も微妙に白い!」とか言ってみたり、綺麗なお姫様衣装を着てる七之助演じる野分姫に「どうせ親の金で買ったくせに」とか言ってみたり、小ネタ盛りだくさん。一番ツボったのは、セブン野分姫を「ガリちゃん」て呼ぶことだったんだけど、だってほんとガリガリなんだもん。顔とかコケまくっちゃってて、もうちょっと可愛かったはずなんだけどなぁ・・・。
お兄ちゃんはすごく良かった。勘十郎はコミカルな部分と嫉妬にかられて要助をいたぶる姿の落差がよかったし、おさくはブッサイクだけど凛々しく強ぇぇー!!し。要助とお組が痴話喧嘩してる脇で、法界坊と勘十郎がそれぞれ一軸を入れ替えるシーンで、法界坊が紐をきつく結びすぎたせいで蓋が開かず、無理やり引っ張りだそうとしたらおでこにぶつかってイテテテテのとこ、自分からおでこ持ってって、マジでぶつかっちゃっておでこが赤くなってるカンタ可愛すぎ。文章だと上手く伝わらないですね、すいません。
あと、特筆すべきは亀蔵さんが大活躍。お組に迫るシーンは納涼だけあって完全ホラー。今月のMVPです。
ということで、概ね満足だったんだけど、ただ一つしくじったー!と思うことは、1階2等席で見たもんで、肝心の宙吊りが全く見えなかったの。何やってんだ俺ー!!アホだー。