『カルテット』第2話

マキさんの秘密とすずめちゃんの秘密、そして家森さんの秘密に対し一番すごい秘密を持ってるんじゃないかと予想&期待させた別府くんでしたが、もしかしたらもう一段何かあるかもだけど(あるとしたら家族との関係かな)とりあえずストーカー&クズでした(笑)。
いやあ松田龍平回最高すぎた。無自覚クズな松田龍平マジ最高。
マキさんにストーカーするほどの想いを抱き、それを告白して「捨てられた女舐めんな」と全力拒絶され、だからなのかなんなのか結婚するって言ってる女をやや強引に抱いた挙句結婚しましょうってクズすぎるううううううううううううう!!!(身悶えしながらw)。
別府くんは元々九條さんのことをただの飲み友達だとしか思ってなくて、それを三人に「行間読めよ」と言われてその気になったってか自分に向けられた気持ちは自覚してたっぽくて、なぜこれが「行間案件」か?と言えばそれはホワイトラブなわけで、ホワイトラブを歌い続けた、別府くんに聞かせ続けた九條さんに対しかわいいけど遠くのカフェと近くのチェーン店の話を挟んであのシチュエーションでホワイトラブを弾いちゃう別府くんがほんとナチュラルクズで、ていうかこの別府くんに比べてLINEのあのやりとりで脈あり反応してる家森さんが哀れすぎんだけどw。
予告にいた宇宙人コスプレの別府くんはなんなんだ!?と思ったらそういうことで、ていうか「谷間さん」はねーよwwwしかも両手にデコポン持ってる(まさかデコポンを“そういう目”で見る日がくるとはww)とかこいつまじ最悪やwwwかと思えば明け方のベランダでのサッポロ一番からの赤いマフラー巻いて帰宅するエロスの塊で挙句割れた眼鏡の思春期君って、なんなん!?別府くんなんなの!?松田龍平なんなの!?なんなんですかこの人!!!??(壁にヘドバンする勢いで)。
九條さんもクズでよかった。九條さんが別府くんのことをどんなふうに想っていたのかなんとなく想像することはできるけど、拒もうと思えば拒めただろう。でも自分の気持ちに決別するために、自分のために、別府くんと一度だけすることをした。それが別府くんにとってどんな記憶になろうとも、自分にとっては「それが君と私のクライマックス」なんだよね。この女のなかで好きだった年下男と過ごした時間はきっとこの先「素敵な思い出」になるんだよ。そのために私はズルいと自覚しながら最後に別府くんを利用した。ついでにほかの男と結婚する自分の姿も見せつけた。大人らしいクズっぷりでよかったよ。
つーかなんとなく別府くんを諦めた九條さんが選んだ男は別府くんとは似ても似つかないチビとか小太りとか「なんであんなのと結婚しちゃたんだろうねー」と女友達がニヤニヤしながら悪口言うようなタイプの冴えない男(でも優しくて穏やかな人)だとばかり思ってたのに中島歩って!!!九條さんあんたやり手すぎだよ!!!いやまぁ中島歩=ダメ男のイメージではありますが。
というわけでマキさん。結局「彼女いなくて34歳ですよ?火照ってるに決まってるじゃないですか」と笑顔で言い切って家森さんをドン引きさせたマキさんの言う通り別府くんは火照っていたわけで、マキさんすげえってかひでえってかこええよ・・・・・・。
マキさんが別府くんに言った「悲しいより悲しいのはぬか喜びです。居なくなる前よりもずっとそばにいるんです」っての。これちょっと意味は違うかもだけど九條さんという“都合のいい女”に居なくなられた別府くんはなまじ“近くのチェーン店”でいいかと思ってしまったがために、これからずっと後悔というか心残りというか、そんなかんじでずっと九條さんのことを引きずり続けられるのかなーなんて思ったり。
そしてマキさんの怖さってかわけわかんなさが炸裂したのがすずめちゃんに対する「すずめちゃん別府くんのこと好きでしょ」発言ですよね・・・・・・。人の気持ち(好意)に鈍い別府くんに対しマキさんはそういうのがわかってしまうらしい。それは別府くんが何不自由なく育ったお坊ちゃん育ちでマキさんはそうではなかったから・・・なのかなぁ?なんて思ったりしたんだけど、それは置いておいてマキさんはいつからすずめちゃんの気持ちに気付いていたのだろうか。
いつから気づいていたのだとしても、すずめちゃんに別府くんと“ちょっと揉めた話”を聞いてた?と聞き「聞いてました」と答えられたあとで「すずめちゃん別府くんのこと好きでしょ」と聞くマキさんってどんな神経してんだよと。その質問にどんな意図があるんだよと。
あとお線香の匂いとかさ、スマホ忘れていったのとかさ、今のところもたいまさこの手先としてすずめちゃんがマキさんをスパイしてる構図だけどそれだいたいのところマキさんに気付かれてて、そのうえですずめちゃんはマキさんの意図により泳がされてるような気がしてなりません。
マキさんを中心として別府くんとすずめちゃんとの間にどんどんと濃厚で不穏な関係性が構築されている一方で、今のところはめんどうくさいネタ要員に留まってるのが家森さん。
これまた番宣でなんどもみた夜間に車で追い詰められてワー!ってなる家森さんの図はこういうことだったのかとわかったわけですが、杉山清貴オメガトライブをBGMに拉致られた家森さんがそのあと普通に別荘に戻って来ていてこのひとは一体何を抱えているのかと。はやくそれを知りたくてたまらないのだけど知るのが怖い気もする。
今回の家森さんといえば『行間案件』ですよね。
台詞でなんでも説明するドラマが多い中(そうでなければ理解できない視聴者が増えている中)、ここまで『行間を読む』ことを求めるドラマを作れる、作ってくれることがとてもうれしい。
台詞の裏側にある感情だけでなく、ちょっとした目線であったり動きであったり、ほんの一瞬映った何かだったり、そういうものからこの人は何を考えているのだろう何を隠しているのだろう何を抱いているのだろうと考える。考えなくても(話の筋は)分かるんだけど考えずにはいられない。
今回で言えば「別府くんにアイスどっちにする?と聞かれたすずめちゃんがアイスの味ではなく『じゃあ左手で』といった場面」がその象徴かな。カルテットで演奏するときすずめちゃんはいつも別府くんの左隣にいる。すずめちゃんが別府くんを見るときいつもその別府くんのバイオリンを持つ左手が視界にはいる(だろう)。
もたいまさことの会話の中で右手で気を引いておいて左手で騙す的な話があったから、それがここに繋がるのかなーとも思ったんだけど、ここはすずめちゃんの『本心』が漏れてしまったと受け取りたい)
すずめちゃんが誰かのことを好きだとして、気持ちをはっきり認めた場面はまだないけれど、でもそういうことなんだとしたら、『質問を質問で返すのは認めた証拠』の話をしてるときすずめちゃんはどんな気持ちでいたのだろう。どんな思いで「そうです」って言ったんだろう。
マキさんと別府くんが“揉めている”手前ですずめちゃんが寝ている場面、ありがちな演出としてはCMに入る直前にすずめちゃんが目を開くってのがあるけど、すずめちゃんは目を閉じたままで、そしてそのあとマキさんとすずめちゃんの間でああいう遣り取りが交わされたこと、松たか子満島ひかりによるこのヒリヒリとする時間を生み出してくれたこと、1話の時点でこのドラマを「好きだ!」と思ったけどこの流れでそれは確信となりました。
毎回書くことになりそうだけど、こんなドラマを見ることができて幸せだよ。
せっかくブイヤベース作ったのに餃子の話されてプンスカする一生くんとかエックスジャンプする一生くんとか幸せすぎてはげそう(わたしカラオケってもう十年以上行ってないんだけど、今はX歌う用にコルセットが小道具として標準装備されてるんですか?)。
で、次回はウルトラソウルパンツですかそうですか(もはや感情メーター振り切れてまがお)。

『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』第2話

ドラマの主線として『10年前に作られた(作っていた)バイプレイヤーズのフィルムを持ってる(盗んだ)のは誰か!?』というテーマがあって、何故それを担うのが大杉漣なのか?という謎はそれとして、とにかく大杉漣はその犯人・・・という表現を使っていいのかわからないけど、持ち主を突き止めるべくこのシェアハウスで共同生活を実行したということか(発案・立案者は別にいて大杉漣も誰かの意志の元動いている可能性はあるよね)。
で、犯人がわかってからは大杉漣が犯人探ししてることも含め10年前にフィルムが盗まれた理由・事情が描かれていくのかなと予想しますが(最終回かその前の回で30分まるっとその“10年前の映画”を流してくれたりしないかなー)、まずは毎回“お当番回”としてキャストの一人なんし二人がフィーチャーされ、その回が終了する時に大杉漣が「実は・・・」と目的を話す、という構成になるのかな。
今回は松重さんがシェアハウスのあちこちに監視カメラが仕掛けられていること、そして漣さんがそれに関わっていること、フィルムを盗んだ人物を探すのがその目的であることを知ったわけだけど、松重さんは“偶然”カメラを見つけてしまったように見えたわけで、漣さんが松ちゃんにあの部屋を見せたのは不可抗力だったのか、それとも大杉漣の判断として「松重豊はシロ」だからなのかどっちだろう。不可抗力だとしたらそれを逆手にとって「目的を明かすことで松ちゃんの反応を見る」という目的でのことってなセンはあるけど。
それはこの先の展開を楽しみにするとして、正直言うとわたしが見たいのは朝ごはんのシーンとか『6人が一緒にいるところ』なんですよね。エンケンさんと松重さんが「お互い役を奪ってしまったと思い込みその後ろめたさを抱えたまま10年すれ違い続けてた」という関係性はクッッッッッッッッッッソ萌えたけど、ついでにその真ん中でワタワタする良々もよかったけど(「重版以来」にはテンション上がったわー!)、それは番組が始まる前にわたしが期待していたものではなかったりするんですよね。
とか思いながら見てたんだけど、アフタートーク?の『館山でなんかあるんスか?』ってな発言でそういうの吹っ飛んだ(笑)。
このアフタートークが純粋にフリートークなのかそれともこれもまた作品の一部としての“演技”なのかまだわからないけど、ドラマパートがあるからこそこの「お前も館山か!」ってな笑いが生まれたわけで、実際役のオファーがこのメンツの中を回っていくのも超納得なわけで(光石さんが「館山でなんかあるのか」と聞かれたということは光石さんがオファーされたのは何人かの後だった、ということになろうわけで、どんな役をどんな順番でオファーされていたのかはちょっと気になる。下衆的な意味でw)、いやはや上手いこと作ってるなと。
まぁ正直ついでに言っちゃうと、本編15分アフタートーク15分ってな構成でもいいんよ?とか思ってしまうわけですが、これだけの人たち集めて喋らせるだけってのも失礼ってかそれこそ勿体ないってな話ですよねw。
ところで、エンケンさんと松重さんってキャラ被ってる?。「上司」とか「父親」とか配役されるポジション的には被ってるかもだけど、松重さんはチワワみたいな涙目になったりしないよ?(笑)。
あーでも例えば「上司」の役をやるとして、大杉漣は二人と同じ枠に入りそうだけど光石さんは8割方「悪い上司」だろうし、寺島さんとトモロヲに至ってはこんなのが上司とかマトモな会社じゃねえ!!としか思えないしw。そう考えると被ってると言えなくもないか。
あと誤解を招く元になった「右京さん違い」の件、右京さんと言えば普通は「相棒の右京さん」だけど池松くんなら「え?なんですかそれ」って言いそうな雰囲気ある。相棒の右京さんを知ってても「いや俺は片山右京のつもりで喋ってましたけど?」とシレっと言いそうなところがナイスキャスティングw。