ノコノコこたつに入り込み殺しかけた相手に「仲間になりませんか?」だなんて留まるところを知らないキチっぷりの中世古に対し花房先生があらゆる意味で真っ当な人間でよかった。ボックスティッシュでボカンと一発殴っただけで堪えられるとかマジ人格者。結果的にその場は見逃してくれたし、ガッカリしたとか言ってごめんなさい。まさか前回の狂乱のラストシーンからみんなでこたつに入ってわらび餅食べることになるとは。
ハリカがやったことと持本がやろうとしたことは同じことだけど、彦星くんはハリカちゃんの嘘に気付くことができず、青羽さんは持本さんの事情も気持ちも察して抱きしめる手を離さなかった。そこにあるのは人間としての経験値の差だろうか。
でも、青羽はあのねさんからハリカちゃんのことだけは逃がせと、そう託されたというのにハリカちゃんそっちのけで持本さんのことしか考えてないし見えてない・・・よねぇ。まぁこの後の最終回でどうにかするのかもしれないけど、結局この人はいざとなったら自分のことしか考えないダメで弱い人間だってことなのかな。それはそれで納得できる。
となると一方の彦星くんはハリカちゃんにこっぴどく突き放されたことで、気持ちに何がしかの変化が訪れたりしないかな。彦星くんのことが好きなお金持ちの娘(これ社長の娘とかでいいだろうにわざわざ株で稼いだってな設定にしてるところに何か仕掛けがありそうだよね・・・インサイダー取引で逮捕された過去が明らかになった中世古絡みで・・・)はハリカに手術費用についての話をしたことを隠すような子じゃないっぽいし(1万円札出したのはナチュラル見下しかもしれないけど)、病室の外で泣き崩れてるハリカを見た小学生ぐらいの男の子は彦星くんの弟だろうし、ハリカの“本心”が彦星くんに届き、彦星くんはその想いに応えてくれたらいいな。生きてりゃもう一度話をすることが出来るかもしれないもんね(今現在の生きる希望で生きたいと思う理由でもあったかもしれないハリカちゃんにこうまで言われてもういいやって自ら命断っても全然おかしくないけど・・・)。
ってところで持本と青羽の「残り時間」になるわけか。彦星くんにはまだ可能性があるけど持本には(持本が言うには)もはやないと。
彦星くんはハリカが偽札作りに率先して加担する理由としてのみ機能する存在だと思ってたけど、ここへきてハリカ-彦星と青羽-持本が対になってるのはなるほどねってなもんですが、あのねさんはともかく中世古と偽札問題がそこに絡むと途端に先が見えなくなるんだよなぁ。なにやら最終回で中世古が偽札作りに手を染めた真の理由が明らかになる?そうですが、どんな理由があるにせよそれは中世古の問題であって話であって、それと四人の話は繋がっちゃってるけどやっぱり別物だと思うので、どんな終わりになるのかさっぱりわからん。