『宇宙戦隊 キュウレンジャー』Space.26「闇の戦士、ヘビツカイメタル」

もはやルーレットに意味はなく、多人数戦隊という設定を明らかに持て余してることを考えると過去へ向かうチームとナーガを連れ戻すチームに分けるってのは悪くない展開だとは思うけど、でもナーガを連れ戻しても過去へ行くための手段がないし、過去チームもバランスがいない以上マシントラブルが発生したら現代に戻ってこられない可能性があるし、過去に行く準備が整うまで気分転換にバーベキューする余裕があるわけだから現代の状況が一刻を争うほどヤバいってわけでもないんだろうし、だったらナーガを取り戻してから全員で過去に行ったほうがよくはないかね?。
早いとこ過去に行きたい気持ちは理解できなくはないけど、ナーガがヤバい状況にあるってなことをバランスに隠し偽るってのもどうなのよと。そこでバランスに作業の手を止められたら困るから黙ってたってなことだろうけど、そうまでして急ぐ理由があるのか?と。
そしてなによりこれが一番ひっかかったんだけど、ナーガに対するラッキーとハミィの「そんなのナーガじゃない」だの「そんなの誰も望んでない」ってな発言な。“敵の力に頼って感情を手にいれるのは間違ってる。そんな方法はよくない“と言ってることはわかるんだけど、言い方が悪いだろ。これじゃあナーガが感情を取り戻したいのにその邪魔をしようとしてると受け取っても仕方ないよ。「そんなのナーガじゃない」なんて感情を取り戻したらナーガじゃなくなるって意味にしか聞こえないもん。
ナーガは感情というものを欲してるわけじゃん?。それはきっと今の自分の状態がイヤだったり苦しかったりしてて、みんなのようにもっと笑ったり怒ったりしたいという希望なわけじゃん?。敵であるジャークマターに頼ってでも感情を得たいというナーガの気持ちを仲間として理解してるようには思えないんだよ。ナーガが感情を得るというか「知る」と表現するのが適切かなぁ?ナーガが今感じているものが喜びなのか哀しみなのかを教えることをしてこなかったからこんなことになってわけで(「お前ら俺を馬鹿にしてるんだろう」というナーガの発言をそれお前の思い込みだって!と否定しきれないわたしがいたわ・・・)、それを解っているのならば「そんなのナーガじゃない」なんて言えないだろ。
ていうか、「感情を手に入れたらバランスは喜んでくれる」とナーガは言ったけど、それはハミィが言うようにバランスにくっつきすぎ(依存しすぎ)であることの証明なのでしょうが“バランスに喜んで欲しいから”感情を手に入れたいということでもあると思うの。子供番組だからここでいう「感情」ってのは『喜怒哀楽』なのでしょうが、“バランスを喜ばせたい”“バランスのために”と思うこと、それは感情ではないの?。
いずれナーガは戻ってくるでしょうが(思った以上にヘビツカイメタルがカッコいいので最後の最後(最終回間際)で元に戻るってんでもいいような・・・)、そうと知らずに(正体を隠され)感情欲しさについていったら実はジャークマターだったもののでももう後戻りできないとかならいいんだけど、ナーガはジャークマターと分かってる上で仲間の制止を振り切り自分の意志でアキャンバーについたわけで、今の段階ではどのツラ下げて戻ってくるんだ?という気しかしないんだよね。あーでも感情があるから「みんなに合わせる顔がない」と思うわけで、結局「今のままのナーガ」で戻ってくるなら、みんながそれを望むのならば、どのツラもなにもないか。