二人の女に緒川たまきと酒井若菜という女優をキャスティングしたこと。それが全ての回だった。劇中で「下北沢」を連呼する安易さ(別に下北である必要はないからね。開発で踏切がなくなっていて、古着屋という商売がなんとなく続けられる場所という条件に合致する場所が他にあるか?と言われたらすぐは思い浮かばないけど、でも話としては吉祥寺とかそれこそ原宿あたりでも成立するもの)を緒川たまきと酒井若菜の関係性、お互いに対する感情でもって包んだってな感じだった。
それまでは同性愛を匂わせる二人だったから二人で始めた店は踏切で別れたことによって閉めたのかと思いきや、若菜が引き続き営んでて(友人とはいえバイトを雇えるだけの余裕もある)、結婚して子供も出来たってとこまではこうやってちゃっかり上手いこと人生やってく女っているんだよなーで済んだけど、子供が出来たことを知らせずしっかり産んで育ててるってなってから会いにいく、つまり(相手がどんな生活を送っているのかお構いなしに)そんな自分を見せつけに行くというエゲつないオチにはちょっとびっくり。