『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』第2話

またもやおぐりさんが「そっち側」とか「こっち側」とか言うんか。
みんながみんなBORDERを見ていたわけじゃないから(まぁこれ見てる人はほぼほぼ見てただろうけど)あからさまに繋がりを匂わせる作りをしているわけではないものの、南朋さんに導かれてあっち側に行ってしまったおぐりさんだけど、何かがあってこっち側に戻ってきましたという観方も「できる」ってな感じかな。小栗旬という俳優を通して金城一紀が描こうとしているもの、その世界観が2話にして感覚として理解できた気がする。
で、ジャーナリストが嗅ぎつけたという国家の危機がどんなもんだか見えてきたところでこれからどうする?ってなったときに「降りる」と言った稲見に対し「このまま進む」と言い切った田丸は結局警備局長に説得され“正義の旗”を下ろすしかなかった。
田丸はこうやってじわじわと国家に対し警察という組織に対し不信感とか鬱屈を蓄積させていくんだろうなぁ。そんでこの先自分が説得して教団に送り込んだ眞島さんがヤバいことになって、助けたいというも切るという判断を下されたことがキッカケ(引鉄)となり「そっち側」に行こうとする・・・とか?。であればBORDERと違うのは「そっち側」から戻ってきた稲見という存在が側にいることで、それが物語をどう動かすのか、BORDERを経た金城さんとおぐりさんが今度はどんな物語を紡ぐのか、ますます楽しみになってきた!。
というわけで、話のわかるボス・哲司が引き続きいいわー。「こっそりとな」とかたまらん。
ジャーナリストにヒントとして与えられた家に不法侵入するのに土足でズカズカ上がりこむ樫井に「靴脱げよ」といいつつもあいつは仕方ねーなってな感じで自分は靴を脱いでる横を田丸と稲見に一瞥もくれられず土足でスッと通られて「・・・・・・」ってなるボスにきゅんとするw。
ていうか問題の家の隣人が連れてるゴールデンに駆け寄りしゃがみこんでわしゃわしゃする樫井に、まっ、まさかこの人動物とも共感覚できんのかっ!???と期待したらただ単に犬好きってだけみたいでズコったけど犬好きに悪い人間はいないということでいいですw。
しかしあれだ。『国家の危機』が政治家たちが児童買春していて行きすぎた暴力行為によって未成年を意識不明に追いやったってことだとか、なんていうか・・・チンケな国家の危機だよなーとか思ってしまう。ドラマとしてのスケールの話ではなく、よくもわるくもこの国はこんなもんだよなーと。
そして初回では全く反省してるふうがないバカ息子がいて、政治家の慰み者にさせられながらも「家」に帰るよりはマシだと言う少女たちがいると。この救いのなさ希望のなさの先に何が待っているのだろうか。