中山 七里『翼がなくても』

翼がなくても

翼がなくても

御子柴と犬養がガッツリ共演(という表現でいいのだろうか?)してるものの、扱いとしてはノンシリーズになるみたい?。
オリンピックを目指す女性アスリートが事故で脚を切断しなければならなくなったが、義足制作者との運命の出会いを得てパラリンピックを目指し再び走りだすってな話がメインで、そこに必要不可欠な「金(予算)」についての謎というか、その出所に関して御子柴が絡み、犬養がその謎を追うといった感じです。
パラリンピック(オリンピック)とドローンといういまどきの要素を組みこみつつ犬養と御子柴それぞれをいつも通りの在り方として描く手腕はもはや安定の一言。