『下剋上受験』

どこを切っても阿部サダヲであった。
サダヲとアホ嫁(深キョン)、サダヲと娘(前髪ぱっつん少女)、サダヲとアホ父(小林薫)、サダヲとインテリ後輩(風ぽん)、サダヲとイヤな感じの上司(手塚とおる)、サダヲと塾職員(野間口さん)、サダヲと皆川猿時以下略、そしてトドメに斉藤和義をバックにサダヲと、とにかく全編阿部サダヲ。そしてそれぞれの組み合わせが初回から思いのほかしっくりきてる。
主人公は壁の向こうにはもっといい生活があるとわかっているのに学歴という天井があってそこから上には行けないんだと演説したけど、イマドキ大卒だって思うような仕事につけなかったりするわけで(恋ダンスでお馴染みの某みくりさんだって大学院まで出ているというのに契約結婚なんて選択をするような状況だったわけだし)、だからまぁテーマとしてどうなんだろうなぁ・・・?という気はするし、主人公に“現実”を突きつけ娘の将来について考えさせるための“キッカケ”としてマンションを買おうとしてる客が初対面の営業マンに学歴を聞きそれを理由に担当しないでほしいと言うだなんてエピソードを入れるのもどうかと思うし、ていうかそういう現実目線を持ち出すならば目指す中学ってあれ私立でしょ?国立じゃないよね?であれば合格したら高額な授業料を払っていかなきゃならないわけで、それ以外にもなんだかんだで必要経費結構かかるんだろうし、なにより“ほかの子との明らかな経済格差”って子供にとって一生ものの傷になる可能性がかなり高いと思うわけで、そこいらへんちゃんと考えて娘に中学受験という選択肢を与えたの?とか思わなくはないわけで、原作はそれとしてドラマ作りの方向性というかアプローチの仕方というか、そういうものが見ていて楽しいとは言えないというか、思ってたのとちょっと違う・・・・・・かなぁという印象なんだけど、阿部サダヲだけでわたしの視聴モチベーションとしては充分です。ほんとは大工の腕はいいけど人間性に問題があるザ・下町の男である小林薫とそんな父のようにはならないと頑張って生きてきたのになんだかんだで父親そっくりな阿部サダヲの親子ドラマ(深キョンは顔だけでキャナメと玉の輿婚した妹)とかのほうが見たいけど。
あ、でも次回は塾講師でツダカンが出るんですよね?。番宣で一瞬チラっと流れただけでも相当強烈だったんでw、それはすごく楽しみ!。