『ナオミとカナコ』最終話

リー社長が手配してくれた弁護士によってとりあえず翌朝までの猶予を得たとして、何で暢気にホテルに泊まってんだっての。上海行くのに翌日の便しかなかったとしても(リー社長がチケットを取ってくれたんだとしても)、深夜発の便でとりあえず日本から出国し、行った先で改めて上海に行くとか他に方法あんだろと。ほんと最後まで考えが浅くて甘いバカ女たちだわ。
と思いつつも、リー社長の妹たちには逃げ切って欲しいと願っていたのですが、これはまず無理ですよね。なんとか離陸できたとしても、上海の空港についたら現地の警察が待ち構えててそのまま確保されるだろ。
2人が逮捕されたらリー社長がほんのちょっとの瞬間だけかもしれないけどきっと悲しむだろうなぁ・・・・・・って胸が痛む。
ていうか黄色いコートの女に手首掴まれていろいろ言われたリー社長が二人の居場所(ホテル)をゲロったのか!?と疑ってしまったのだけど、イケメン探偵がカナコのスマホをハッキングしてGPSソフト入れてました(それ見て居場所を突き止めてました)ってなことで心底安堵したわ。損得勘定で言えば、陽子の言い分に傾いても仕方ないとは思ったんだよね。リー社長の人生哲学からして。でもリー社長は裏切らなかった。妹たちを守ろうとしてくれた。リー社長としては“二人のためにワタシがしてあげられることはぜんぶやったコトネ”ってなところでしょうから、それで捕まってしまったのは運がなかっただけのコトネと言うかもしれませんが、肉まん食べさせてくれて二人をぎゅっと抱きしめてくれたリー社長だもん、やっぱり悲しむだろうし、悔しがるだろう(逃亡幇助の容疑がかけられるかもだけど、リー社長のことだからその程度の容疑なんざ蹴散らすよね、きっとw)。
なのでやっぱり逃げ切ってほしかった。逃げられた・・・・・・か?という終わりであって欲しかった。
ていうか、なんで陽子の笑顔がラストカットなの?。
どんな理由があれ殺人という罪を犯したことは事実なわけで、はっきりしないエンディングであっても「逃げ切れたかも」と「逮捕されたのではないか」を天秤にかけたら逮捕のほうに傾くような作りにするのはまぁ、ありえないとは言わないけどさ、でも陽子の笑顔で終わるってのは描き方としておかしくない?。「ナオミとカナコ」ってタイトルなのになんでナオミでもカナコでもない女のアップで終わるのよ。逮捕を確信して笑う陽子のカットがあってもいいけど、最後は無事出国審査が通り飛行機へと向かうナオミとカナコの笑顔で終わったほうが絶対に良かった。それでも状況を考えればあそこまで警察が駆けつけてんなら飛行機の離陸をおくらせ犯人の身柄確保となるだろうし、警察がギリギリ間に合わず離陸できたとしても向こうで捕まるだろうなってな予想はできるわけでさ、だけど「もしかしたら」という希望も持てないわけじゃないという終わりになるじゃん。陽子で終わりじゃそんな希望持てねーよ。原作の終わり方と比較しても、どうしてこんなラストカットにしたんだか謎すぎる。何考えてこんな終わり方にしたのかと。なんだかんだツッコミながら、そしてリー社長に癒されながら楽しんでたのに最後の最後でこんなにガッカリさせられるとはなぁ・・・。