『真田丸』第5回「窮地」

おいなんだこの伊賀越え(笑)。口元についたお米粒をひょいぱくしあう家康と忠勝とかなんだよこれふざけんな(笑)。
前回はあの光秀介抱シーンで今回はこれって、家康使ってなにしようとしてんだっての(笑)。
おそらく伊賀越えという窮地を共に乗り越えようとするなかで吊り橋理論的な感じになっちゃった(ヘンな意味ではなく仲間意識が強くなったという意味ですw)んだろうけど、お互いのお米粒をパクってしたあとで「ウフフ」って笑うのやめろやー!!(笑)。
つーか忍者とは思えないもっさりとした言動からの最終的に力押し!な半蔵に続いて(お前も脳筋なのかよとw)崖に向かって猛進する忠勝と颯爽と駆け降りる数正に置いていかれる形で一人残った家康を見る足軽たちのなんとも言えない視線がやばい(笑)。
からのー「ワーーーーーー!!!」っつって両手上げてヤケクソで駆けだす家康ってマジでなんなのこれ(笑)。そんでドリフの爆発コントみたいな顔で帰るや否や阿茶に「うわーんこわかったよーう!」って泣きつきダイブするとかほんとなんなのよこれ(笑)。
こんなにもテンション高いアホ伊賀越え見たことねーよ(笑)。文字通り命を賭けた博打であり超絶危険な道のりだったがゆえの後世まで残る「伊賀越え」だろうに、まさか伊賀越えに対して『珍道中』って言葉を思い浮かべる日がくるとは(笑)。予告見てひどいだろうなとは思ってたけど期待と覚悟を結構な勢いで超える伊賀越えコントでした。こんな奴らが敵になるとか先が思いやられるね!!(親指グッてしながらw)。
とまぁ内野家康率いるチーム徳川が全てもってった感のある5話でしたが(家康パートをこれだけコメディに振り切ったのは、生き死にを賭けて心底必死になる人間は他人から見れば滑稽だという意味合いに加えて“裏切り者の格が違う”穴山の最期との対比のためだと思ってたんで、どれほど悲惨で惨めな穴山の最期を榎木さんが演じてくれるのだろうかと期待したのにナレーションで流されちゃったのは頗る残念ではあります。穴山って云わば勝頼様の「仇」なわけじゃないですか。滅びゆく武田の象徴として、勝頼様の悲壮美から始まったこのドラマはなおさらその印象が強いわけじゃないですか。となれば穴山がどんな裏切りの代償を受けるのか、そこに期待していたわけですよ。それゆえの榎木さんなのだろうと。落ち武者狩りにあって死ぬなんて武士としては最低の死に様であること、それをナレーションで流されたこと、それ自体が『報い』という見方もあるでしょうが、ガッカリ感は否めない)、地味に「戦のない世」についてキラキラとした目で語る一益さんが・・・・・・切なかったです・・・。
一益さんが信長の語る「戦のない世の中」へ想いを馳せてる今この瞬間、一益さんの知らないところで再び乱世に突入してるとかさぁ・・・・・・。
小県の国衆はみんな知ってるのに(全員に宛てて手紙が届いたのに他人のものは燃やして『自分にだけ』届いたことにして優位に立つ昌幸はほんっとやることが清々しいまでにゲスいなw)(あと信幸への室賀による「黙れ小童!!」再びもよかったw)一人だけ知らない一益さんのこれから始まる悲惨ロードをどこまで描くかわかりませんが、このキラキラ一益さんを回想として流されたらわたし泣くかもしれん。
それから、“この”真田と“この”徳川に対し確実に濃いであろう北条はいいとしてもエンケンさんひとりじゃ上杉がちょっとキャラ的に弱いのではなかろうか?という若干の不安があったわけですが、兼続が美声&エリート臭バリバリでなんかちょっと気持ち悪いwので、ここはここで面白そうだと一安心。ていうか・・・この景勝と兼続・・・・・・なんかエロくね?ウルウル目で「義」を唱える景勝に対し冷酷そうな兼続ってなんかエロくね??w。
そしてそして、今回最も評価していいのは信忠の切腹シーンをしっかり見せたことだと思うの!!。
『信長の死』によって引き起こされたその後のアレコレに於いて、実はもっとも影響があったのって信忠も一緒に死んだことにあると思うわけで(信忠が生きていればそれこそ清洲会議なんてものをやる必要はなかったもんね)、そこをちゃんと織り込んでくれたことで真田丸という作品に対する信用がわたしの中でひとつ増えました。
玲央くんの信忠がとてもとても素敵だったので、切腹シーンを見られたことそのものも嬉しかったし!。