『民王』第6話

いったん元に戻ったことで、あらためてエンケンさんと菅田っちの巧さを思い知らされた感じ。
ヒルちゃんまみれのお風呂でォオウ!?ォオウッ!?と咆哮したたかと思ったら総理としてテキパキと指示を出すあたり一瞬で「貝原さんを従える」だけの男だという説得力をみせたエンケンさんは言わずもがなとして、特に菅田っち。元に戻ったときはエンケンさんの翔のまんまに加えて(かりやんにヤダヤダって縋りつきながらも「総理」にはついつい手がヒョイってなっちゃうのが可愛すぎるw)真衣さんに対する複雑な感情を抱える「翔」で、撃たれた翔の代わりになるべく妻と親友に別れの言葉を告げる泰山はこれ以上ないほどに「泰山」で、いやあ・・・菅田っちの成長をあらためて目の当たりにし、話と相まってちょっと泣きそうになってしまったわ。
まだ両者のひととなりがさほどわかってない初回から入れ替わっちゃったんで、泰山は菅田っちが演じる翔の中の泰山こそが泰山だし、翔はエンケンさん演じる泰山の中の翔こそが翔になっちゃってるんだけど、元に戻っても外見の違和感こそあったものの泰山は泰山で翔は翔で「これが本来の姿」である感があったし、加えてそれぞれ大学生として総理として過ごした時間によって変わったんだろうな感もちゃんとあったりして、でも直後にまた入れ替わっちゃったらそれはそれで安心感というか見慣れた感があって、なんか「感」ばっかりだけど二人とも巧いなーって感心してたらなにこの怒涛のシリアス展開。いやいやいや片方死ぬとかそんな話になっちゃうだなんて、「まっ真衣さんが・・・・・・風林火山!!」からこんな話になるだなんて聞いてねーし!!。
でもWSで特集されてた一生くん貝原さんの四次元ポケットシーンが出てこなかったということは・・・そういうことになるのだろう。
まぁ予告で「立て!立つんだショー!!」とか笑わせにきてる時点でお察しってなもんですがw。
というわけで貝原さん。外れてしまったヘルメットのアンテナ?を冷静に挿しこんで無表情を貫く貝原さんはいつもながらクールで素敵でしたが、やっぱり「僕の神経も限界ですからね」だったんだねー。
「げんかい??」と暢気に聞く中身翔の泰山に「そうだよ」ってぞんざいに返すの最高すぎた。
(ていうかわたし前回の感想で貝原さんは「オイコラ」とか言いませんー!って書いたんだけど、WSの密着で貝原さんおもいっきり「オイ」だの「コラ」だの言いまくってて、わたしは貝原さんのことを何もわかってなかったんだなーってややぼんやりw)
でも今回最も素晴らしかったのは瀕死の泰山の身体の中で翔から泰山へと入れ替わりそうな気配を察知した瞬間の『ピクリ』ってな反応ですよ。
この件に関して貝原さんは意見を述べなかったと思うんだ。自分が口を挟むべき問題ではないと。あえて感情を殺し秘書として出来る限りのことをするだけだと、しなければならないと、そう自分に言い聞かせてたんだと思うの。
あともしかしたら情報漏えいをかりやんに疑われたこともちょっとは関係してたのかなぁ。探りを入れてきたのはかりやんの自己判断であって総理に言われたからではないとしても、「疑われた」という事実はやっぱりショックだろうし。
そんな貝原さんがみせた一瞬の反応。この反応はなによりも雄弁だった。
あとあと元に戻った泰山に翔が使ってたカンペをさりげなく見せる(目に入るところに置いておいた)のも貝原さんの優しさだよね。もう限界だといいながらも翔の頑張りを最も身近で見て支えた貝原さんは「父親に」そのことを伝えたかったんだと思う。
ああ・・・やはり貝原さんは素敵だ。