- 作者: 藤崎翔
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/09/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
・・・と考えてしまうぐらいには面白かったです。横溝賞としてはちょっと毛色が違う(気がする)ことも含めて。
中学校の教師をしていた68歳の男性が心不全で亡くなり、その通夜の場で参列者たちがそれぞれ故人に対し想いを馳せるんだけど、誰もが口々に「神様のような人」だった言う故人は確かにそれぞれにとっても神様のような人なんだけど、でもそれぞれの回想の中でだんだんと神様は姿を変えていき・・・ってな話で、そこまでは結構文句なしに「面白い」と言えるもののそこからの展開が陳腐ではありましたが、盗聴→登頂の聞き間違えとか笑いの要素も展開上無理がなく織り込まれていたし(黒川さんが一つ二つ視点を削ったほうがすっきりすると仰ったのはココかなーとは思ったけど)、次もぜひ読みたい。