『仮面ライダー鎧武』第15話「ベルトを開発した男」

ミッチのためだけに見ているわたしなので、前回から引き続いてのドキドキ☆ミッチのユグドラシルで大冒険のクライマックス、なぜかユグドラシル社屋内でモルモットと呼ぶクズたちと行動を共にしている弟の姿を確認してしまったばかりか「ついに貴虎兄さんが光実=龍玄だと知ってしまった!!」という展開に全力で喰いつきたいところではあるのですが、
ユグドラシルに拉致られついにプロフェッサー凌馬と対面した紘汰と戒斗とのこの会話


「私は戦極凌馬。君たちが使った戦極ドライバーの設計者だ」
「え!?・・・じゃあ『花道オンステージ』ってのは・・・」
「『ナイトオブスピア』ってのは・・・」
私の趣味だ(ニッコリ)。いいだろう?」


戦極ドライバーのモロモロのギミックは全て設計者であり開発者であるプロフェッサーの趣味であったというこの事実の前ではどうでもいいと言わざるを得ない。
しかも何っ!?嬉々として見せた更なる新型ドライバーのデザイン画、それは何!?なんなのだっせえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!


・・・いやあ、まさかプロフェッサー凌馬がそんな趣味の人だとはねえ・・・・・・・・・。
でも趣味と言われたら言い返す言葉がないわ。だって趣味だもん。趣味なら仕方ない。あんなにいい笑顔で「いいだろう?」って言われたら「い、いいですね・・・」と言うしか。
ちょっとわたしの脳内イメージ・・・というかプロフェッサーの対貴虎イメージを修正する必要がありそうです・・・・・・。
ていうか帽子を押さえるようにして(翔太郎ジョーカーを思い出す)「・・・変身」と渋く決めるシドには波岡さんがついに仮面ライダーかぁ(じいいいいいっん!)となってしまったわけですが、でもチェリー(笑)この顔でチェリー(笑)。
これも当然プロフェッサーの『趣味』なんですよね?。わざわざシドにチェリーを与えたわけですよね??。
これについては凌馬さんと解りあえる気がしなくもないですw。
おそらく戦極凌馬という男は「悪い奴」として描かれているのでしょうが、今回の趣味発言でわたしとしてはむしろ「悪い奴じゃなさそう」ってか「ある意味ピュア」という印象になってしまったのですがだいじょうぶですかね?w。
てか自己紹介したプロフェッサーに紘汰と戒斗がまず聞いたことが「花道オンステージ」「ナイトオブスピア」という謎の音声&ネーミングについてってのは面白かったw。多分二人とも最初からずっと疑問に思ってたってか「なんだこの仕様・・・」と思ってたんだろうねぇw。
あ!そうそう!!友情のタッグとやらには全くときめかなかったものの今回の紘汰の靴を“つま先とんがった靴”(ここ非常に重要w)で踏んで合図する戒斗ってのは超モエたわ!!。アイコンタクトばっちりで戦極凌馬に攻撃しようとしたものの秘書兼ボディーガードのおねーさんにあっさり倒され踏みつけられる戒斗さん、しかも2回目!まで含めてw。
この圧倒的強さを見せる佃井さん演じるピーチの人とプロフェッサーとの関係性が非常に気になるところ。今回の趣味発言がなければピーチの人を抱きつつ貴虎さんを可愛がるプロフェッサーで決まりなんだけどw、あんなデザインのベルトに目を輝かせちゃう人だからなぁ(笑)。
で、データ収集の役目を終えた「モルモット」の扱いについて、新型ドライバーの開発及び量産型ドライバー生産の目処がついたところで“任務完了”のはずの凌馬は紘汰と戒斗に引き続きの協力を依頼し、役目を終えたモルモットは“被験者”から“保護対象”となったと言う貴虎に対し、シドはインベスとなった初瀬の抹殺を“汚れ仕事”でありそれを行うのは大人である自分(たち)の役目だと紘汰に言った。そしてサガラは “ヘルヘイムの森に選ばれるのは誰か?”という言葉とともに新しい力=ロックシード、さらに独房どころかユグドラシル社屋内のマスターキーと思しきカードを紘汰に与えた。それぞれが異なる見解・立場であることが明らかになり、おそらくこのことのみならず4人それぞれ思惑があるのだろうと想像できる。
そしてドライバーとユグドラシルとインベスとの関係性を聞いて尚、紘汰たちは戦極凌馬なる男のデスクから迷うことなくドライバーを掴んで逃げた(戒斗さん量産型もいっこパクってたよね?)。
これらのことから、これからの紘汰たちは大人達の思惑に巻き込まれ翻弄されながらもそれぞれの想いや願いでもって戦うことを選ぶってな展開になるのだろうけど、紘汰は自分たちをモルモット扱いし初瀬を殺したシド=ユグドラシルに対しウダウダ文句言い続けてるし、戒斗はおのれユグドラシルなわけじゃん?。なのにそのユグドラシルが開発した『力』を使うことに躊躇はしないんだよね。モルモットとして扱われることに全力で反発するくせに、その力を使うことに疑問も欺瞞も抱かない。こういうところが劇中で主人公たちを「子供」だと称する所以なのかなぁ?。
まぁ紘汰はサガラに「力」自体が問題なのではなく得た力で何をするかが大事で、自分は沢芽市という街を守るためにその力を使うべきなのではないか、使いたい、といったようなことを話してたけど、それは確かにその通りだとしても具体的に『何から』守るつもりでいるのかと思うのよね。戒斗さんはまぁ(作劇的に)今のところは敵=ユグドラシルという認識でいいとしても、紘汰にとって街を守るために戦うべき相手は誰(何)のつもりなのかと。一流ホテル並みとはいかない独房で何やら考えてた風だし、考えてたことがサガラへの発言となったんだろうけど、紘汰にとって“果実を食べてインベス化した初瀬”という“事実”がどう受け止められてるのか、それがわかんない。シドに「お前のせいだ」と責任なすりつけてたけど、それに対してシドもなんかごちゃごちゃ言いかえしてたけど、それについては初瀬ちゃんにドライバー与えたのはシドだしドライバーが壊れるキッカケ作ったのは紘汰だし、もうどっちもどっちってか両方に責任があるだろってことでいいとして、なんで紘汰はこれまでに倒したインベスも初瀬と同じなんじゃないかってことに考えが至らないんだろうか?と。お前独房で何考えてたんだ?と。
プロフェッサーのデスク横に設置されてたモニターに裕也の映像が流れてたのは何が狙いかはわかんないけどプロフェッサーの仕業だとして、今までのミッチの判断力思考力行動力からしてあんな強引な止め方したら何らかの“マズイこと”が起きるであろうことぐらい想像出来ただろうに、それでもああいう手段を取ってしまったぐらい「裕也さんを殺したのは紘汰さん」という事実を隠したかった、というかこのタイミングで紘汰がそれを知ることは展開上避けたかったということなのでしょうが、でもいずれ必ず紘汰が知る時が来るわけで、だから紘汰が自分が戦うべき相手=殺さなければならない相手が「元人間」であると認識するのは今ではない・・・んだとしても、独りで考えるシーンを入れたからには初瀬ちゃんのことを考えて欲しかったよなーという気持ちは否めません。


初瀬ちゃんと言えば、解散したのかと思ってたレイドワイルドがチームとして会合に参加してるどころか「初瀬さんと連絡が取れない」とか言ってて・・・・・・
そっか、お前らあの場ではあんなこと言ったけど、初瀬さんが自分たちのリーダーであるってな認識は変わりなかったのか・・・・・・
でも初瀬ちゃんはこいつらに見限られたと思ったわけで、それもまた初瀬ちゃんを暴走させた一因であるわけで・・・・・・
(ていうか鎧武の舞じゃない方の女は初瀬がインベスになってラットを襲ったことを知ってるくせになんでこの場で初瀬ちゃんについて言及しなかったのだろうか。どう話せばいいのか分かんないにしても「初瀬は・・・」ぐらい言ってもよくない?目の前に心配してるチームの仲間がいるんだから言おうかどうか迷う素振りぐらい見せないか?フツー)
って一瞬で泣きそうになったけど、でもこんな状況になっても、バロンなんて実際に自分たちに向けられた憎悪によって怪我人まで出てるというのに、それでもまだインベスゲームだのランキングだのに拘っててポカーンだよね。サガラが人間は一度力を手にすると云々って言ってたけど、アーマードライダーだけでなくビートライダーズもまた「力」に魅入られてしまってるということなんだろうね。ランキング1位になることが具体的にどんな力になるのかさっぱりわかりませんけども。



こんだけ引っ張ったわりにはさして劇的でも衝撃でもないミッチの正体バレとなったわけですが、
モニタの中でモルモットたちと逃げる光実を確認→なぜ光実があいつらと一緒にっ!?→光実だけ単独行動に→画面の中でなんかカッコいい乗り物に乗る黒影トルーパーに追い詰められる光実→貴虎兄さんがちょっと目を離したタイミングでミッチが龍玄に変身→なぜ龍玄がここにっ!?ていうか光実はどこだっ!?無事かっ!?
なんて展開にならなくてよかったです(笑)。ここまできてもなお光実=アーマードライダー龍玄であることにお兄ちゃんが気付かなかったらどうしようかと思ったわ(笑)。