『名もなき毒』第4話

そうだろうなと予想はついても、孝太郎さんに何度もかけられる非通知の電話→ひき逃げした中学生!?→探していた女だった! の流れはゾクゾクしたわー。初回から何度も挿入されている水滴が落ちる映像のように、まさに一滴の“毒”がさざ波のように広がり、じわじわと溜まりゆく各人のそれが溢れ零れるまさにその寸前って感じで、ついに梶田の過去(裏の顔)が明らかになったことで次回一気にクライマックスまで持ってくってことか。まさに「知らない方がいい真実もある」だよなぁ。
そんな中で孝太郎さんのいい意味での淡白さがこの物語の視点でありながらも唯一毒気のない男のソレと合っていて、孝太郎さんのフィルターというか存在感を通して描かれている物語だからこそのこの雰囲気・空気感なのだと思う。決して派手な画面じゃないんだけど、見ていて飽きない画面作りもまるで小泉孝太郎という俳優そのもののようで、この年代でこういうアクのなさというか感じの良さを出せる人ってちょっと他には思いつかないよなーと思うとなんだかとても誇らしい(笑)。