『それでも、生きてゆく』第5話

普通の人間がああも見事に自分の感情を表現できるわけないだろうからそういう意味では本気出しすぎ・・・と思いながらも大竹しのぶの凄さはもう今更ですが、これまでの自分の努力を全て無にする母親と兄に向けた耕平の目がもんのすごくよかった。よかったって言い方は変かもしれませんが、いい人とかヘタレとか真面目な子とかいじめられっ子とか可哀想な子とかわんことか、そういう役をやることが多い田中圭くんのこんな「眼力」を見るのってもしかしたら初めてかも。こんな表情も出来るんだなー。こういう結果になってしまった今、この15年が全て引っくり返されてしまったというか、母親のためと思っていたことが母親にとってはそうではなかったと突きつけられた耕平がダークサイド墜ちして最終的には死んじゃうんじゃ・・・とやや心配。今の耕平には母や兄とは別の“家族”がいるから大丈夫だと思いたいけど、でも嫁も義父もこれまでいろいろと気を使って共に暮らしてきた人間にああまで言われたらショックを受けるというか、さすがにその息子とこれまで同様の気持ちで生活を続けてはいけないかもしれないし(そういう意味では嫁と義父もまた被害者家族と言えるんだろうな)。田中圭くんが出ると反射的に「死んじゃうのかなー」と思ってしまうのですが、前半を見る限りでは今回は大丈夫かなーとか思ってたのに。
そしてそして、かざぽんカッコよくなってきたなぁと改めて。お祖母ちゃんのベッドで寝てる双葉の背後に立ってるのは前回の予告からかざぽん文哉だと見当はついていたので心の準備してたのに、かざぽんの顔がドーンでお兄ちゃんだよ発言にはついついピギャってしまったわ。わたしもかざぽんに脅されたい・・・。←さいてい


それにしても、物事(気持ち)が動くタイミングってのはあるとは思いますが三崎家(遠山家)の人達はばらばらと“ふかみ”を訪れすぎだと思います。三者三様の思惑があってそれぞれふかみを訪ねたってのは勿論分かりますが相手との関係を考えたら加害者家族が個別に何度も訪ねるってのはどうかと。一応店というか、常に門戸を開いてはいますが客としてではなく“加害者家族”としてふかみを訪ねているのでしょうからいきなり家の中(あの待合所みたいなところも一応家でしょ)に入ってくるのもどうかと思うし。双葉に至っては「どーもっ!」じゃねーだろと。ちゃっかりお泊りしてんなよと。わざわざ看護師の友人に洋貴と文哉が“感じが似てる”と言わせたのは双葉が洋貴に大好きなお兄ちゃんを重ねて見てるってことだと思うので、その大好きなお兄ちゃんがいざ目の前に現われたことで双葉の電波がどう加速するのか怖楽しみ。