楡 周平『プラチナタウン』

プラチナタウン

プラチナタウン

以前読んだ画期的な物流システムが云々って話の時も思ったのですが、きっとこういうことは既にどこかの誰かが考えてはいるんだろうけど、それをこうやって読み物に仕立て上げる手腕はすごいなと。今回の話はその物流システムの話に比べるとお膳立てが整いすぎてるせいかご都合主義な感じは否めませんでしたが、なんか頑張ろうって気分にはなった。なったんだけど、小説としては主人公の奥さんや両親をもうちょっとストーリーに絡ませて欲しかったと思った。オンの話ばかりでオフの話がほとんどないから物語のメリハリがないんだよな。