『ケータイ捜査官7』第22話「こころのひかり」

今回もなんかすごかった。30分みっちり、心情的には映画一本見たぐらいの充実度。こういう話って実はあんまり好きじゃないのに、鼻水ダラッダラ流しながら号泣する獅子丸ちゃんの熱演に涙ぐんでしまったわ・・・。獅子丸ちゃんがこのドラマに出るってのは聞いてたけどいつでるかまでは知らなかったんで、しばらく経ってこの地味な作業員が獅子丸ちゃんだと気付いた瞬間の驚きたるやハンパなかったもの。波岡一喜はチンピラ役だけじゃないんだぜ!


テーマとしてはこれまでで何回か描かれてきてる「コミュニケーション」の話だと思うのだけど、今回はケータイ、それもPBでしか為しえなかったコミュニケーションだったってのが素晴らしかったと思う。そしてそこに“事故で盲目になってしまった少女”を絡めるその絡め具合がほんと秀逸。不注意による事故で高校生(中学生?)の少女から光を奪ってしまった男は毎月少女に謝罪の手紙を送ってるんだけど、その手紙は少女の母親に止められ少女の元へは届かない。これ、母親を責められないと思うんだよな。だって娘はその男のせいで視力を奪われたのによりによって“手紙”を送ってくるだなんて無神経だって腹立たしく思って当然だと思う。だからこの時点ではコミュニケーションは成り立たない。ここまではよくある話。そして自分を責め続ける男を見兼ねた女性が少女を訪ね、彼を許してあげて欲しいと頼む。これもよくある話。ここからがこのドラマならではの展開で、まずゼロワンさんはゼロワンさんの能力を生かし“ケータイ電話”という少女にとっては使いやすいツールを使って少女と楽々コミュニケーションをとるわけですよ。で、女性の話を聞いた少女はケータイの着信履歴からゼロワンさんに連絡を取ったんだけど、もし目が見えてたとしたらきっと非通知の電話にはかけないだろうし、これは少女が盲目であるからこそ、の展開だよな。そしてゼロワンさんだからこそ男の携帯番号を探知することができたわけで、どういう仕組みかわからないけどゼロワンさんを経由して少女と男の間を繋いであげることができたわけですよ!!これぞケータイ捜査官というドラマならではの展開だわ!ほんとすばらしい。しかもその中に少女が歩んだ道のり、なぜ自分だけがこんな目にあわなければならないのかという苦しみや恨み、五体満足な友人に対する妬み、そしてそんなことを考えてしまう自分に対する嫌悪をしっかり織り込んで、それを乗り越えた上での男への「あなたはあなたの人生を生きてください」だってのがちゃんと伝わってきて、だからこそあのゼロワンさんが何かに揺らぎそうになる自分を叱咤するかのごとく通話ボタンを強く押して少女とのコミュニケーションを一方的に遮断するという動揺を見せたことが理解できるんだよな。それに加えて少女にぶつかり倒してしまったのに謝りもせず立ち去った若者がその次に少女に会った時は一瞬の逡巡の後に謝るんじゃなくて手を貸してあげたというエピソードも入れてきて、これほんと憎らしいほどいい演出だと思った。きっとあの若者は謝りもせず立ち去ったことをすごく後悔し、自分が出来ること、自分がすべきことは何なのか考えたんだと思う。その答えがあの行為だったんだよね。謝罪の言葉を口にしなかったのは照れがあったからだろうし、あの若者はきっとこれからこういうシチュエーションに出くわすたびにああやって手を貸してあげるんだと思う。なんかすごくいい気持ちになったわ。


とかなんとかちょっと真面目な感想を一生懸命書きましたが、実は本編そっちのけでラストの「どうした哲学者、答えは見つかったのか?」「攫いに行こうか。あの子と・・・セブンを」と言う間明さんと邪悪な笑みを浮かべたゼロワンさんのお姿から予告にかけてをハァハァ悶えながら目が痛くなるほどリピりまくりました!具体的には2時間ぐらい。なんかケイタの背後から耳の辺りにフッと息吹きかける間明さんとかいたんだけど!!頭ブワーっとなってなんか光線みたいなのピカー☆って発射しそうな間明さんとかいたんだけど!!!そんでもって間明さんのほっぺたにびとってゼロワンさんがくっついてたんだけどなにあれえええええええええええええ!!!!!!
あとゼロワンさんの足元を動きまわってた2体のブーストフォンはあれ恐らくゼロワンさん用に間明さんが作ってあげたんだろうけど、あのルックスの愛らしさは間明さんの趣味・・・なのでしょうか。だとしたら全力でときめきます!
そんでもってメイドもしくは下僕、むしろ奴隷扱いで構わないから間明さんのお世話をさせていただけませんかっ!とテレビに向かって相当本気で懇願してしまいました。あんな薄暗い空間で着の身着のままでカップ麺ばかり食べてたらきっと身体を壊しちゃうもの。でも、間明さんのイメージからして食に対する興味はなくて調理の必要がなく手っ取り早くお腹が膨れるものならなんでもいいってんでカップ麺を主食(というよりそれしか食ってないっぽかった・・・)にしてるんだと思うのだけど、もしかするとカップ麺を食すことは趣味で、悪いことを企む傍らでカップ麺食べ比べサイトとかやってたらどうしよう><それはさすがにときめけません!