羽田 圭介『走ル』

走ル

走ル

少年が突如自転車に乗って自分探しの旅に出る話なのですが、まさに「・・・・・・で?」としか思わなかった。着の身着のままで衝動的に走り出したってのに、その行動の目的とか理由を考えたり自分を見つめなおすとかそういうことは一切せず、まだ肉体関係はない付き合い始めたばかりの彼女とちょっと前に同窓会で再会した成長した女子を秤にかけたり彼女や友人に平気で嘘をついたりしてる主人公の傲慢な感じはこの人っぽいなと思ったけど。