『14才の母』第6話「私にも母子手帳くれますか」

あーあ、もうダメじゃねこのドラマ。肝心なことをすっとばしたまま、強引に正当化して未希を美化して、結局14才で妊娠した少女を家族みんなで支える感動ドラマにしちゃうのかよ。弟に対するいじめもキリちゃんに対するいじめもゆっるゆる。今世の中いじめ問題で大騒ぎしてるからって腰引けちゃいましたか。小学生のガキが本気でイジメようと思ったらシカトなんかで済むわけねーって。中学生のいじめが教科書に落書きなんかで済むわけねーって。マイナス面の描き方がすべて適当すぎるんだよ。イジメられてる最中の小学生が、その原因だっつのに「生めよ!」てさぁ・・・ありえねー。何であの子はあんなに達観してんの?そのくせ市役所の人たちは信じられないようなものを見る目で見るし。この個人情報保護でガチガチになってる最中、あんな遠い席の人にまで伝わるような声で喋んなってんだよー。つーかあんな風にふらっと「母子手帳ください」って窓口に行って貰うようなもんなのですか?あのシーンほんと謎。
ていうかあの家族はアホですか。だってあのバカ娘、家族に迷惑かかるからって叔父さんのとこに逃げればいいと思ってて、自分のせいで弟が苛められることを全く想像してなかったんですよ?そんな自分のことしか考えてないようなバカ娘を何故守ってやろうとするんですか。生瀬がトイレに隠れて電話してた時、結構な大声で喋ってたんで、会社バレするのかと思ったのにな。
キリちゃん母が「あなたのお母さん世間を知らないようだから」って言ってのけたのにはスカっとした。「世の中って、人と違うことをする人間には信じられないぐらい冷たいもんだ」経験者だからこそ言える言葉、すごく厳しくて重い言葉なのに、それを聞いてもなーんにも応えてなさそうな、なーんにも響いてなさそうな未希には、ほんと何言っても無駄なんだろうな。キリちゃん母の場合はどういう状況でシングルマザーの道を選んだのか、選ぶしかなかったのか、それは分からないけど、もちろん自分の息子が可愛いからこその言葉だとは思うけど、あの言葉には自分がしたような苦労を息子が好きになった女の子にさせたくないというひとかけらの愛情があるような気がした。最初はあんなにムカついたキリちゃん母が一番まともに思えてきたよ。よーく考えたらさ、男の親ってどうすることも出来ないんだよな。どんだけ金積んだって女と女の親が産みますって言うなら、そうさせるしかないのね。そんで当の息子は「僕はあいつと約束したから勉強を頑張らなくちゃ」だもんなぁ。たまんないよな。

何よりも腹立つのは、12週に入ってて、只でさえ危険だと言われてるのに、体調が良くないことを自覚してるはずなのに、未希が相変わらずショートパンツにヒールの高いブーツなんでカッコで走ること。未希がバカだからそうしてるという演出なんですかあれは。その甘さが次回はちょっと関係しそうな予告だったけど・・・。

相変わらず一輝編集長のセクシーなことといったらもう・・・。ねー、服着替えないの?って聞きたくて仕方ありません。ただなぁ、当事者が中学生だってのに明らかに人物の特定できるような記事を書いた理由が自分のヘンな価値観というか理想を押し付けてるというか、ご飯も満足に食べることができない子供がいることと、日本のガキがバカになったことは別の問題だと思うわけで、どんだけバカでも子供は子供なのに、子供をだしにして自分の鬱憤晴らしするってのはどうよ?と思わなくもない。動機と手法が問題であって、未希の母に言ったことなんかは正論だと思うし、多分自分の汚さを分かってるんだろうし(と思いたい)、超セクシーだけどね(しつこい)。

未希が妊娠日記みたいなもんをテープに吹き込み始めましたが(ハロー!ベイビーには萎える・・・)、うわっまじでこのガキ最後死ぬんかな?と思った。そんであのテープ聞かせながら家族(叔父ちゃんも含めて)みんなで赤ちゃんの面倒見るほのぼのエンディングだったりして・・・。