白岩 玄『野ブタ。をプロデュース』

野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース

ドラマ対策で再読。
前に読んだ時は、主人公の「桐谷修二」という男子高生に60%ぐらいのシンパシーを感じたんだけど、今回はドラマでこの役を演じるカツンの亀梨和也で読んだので、こいつやな奴だなーと思った。感想正反対。いくら内面に共感できたとしても、それにあの外見がプラスされると思うと、キミはいくらでもやり直しがきくんじゃないかな?と思ってしまう。共感なんか吹っ飛ぶね。ていうか修二役ピッタリですよ。ホスト的な外見の割りには真面目で礼儀正しいいい子ってイメージなんだけど、お腹の中ではめちゃめちゃ毒吐いてそうだもん。まぁ猛烈売出し中のアイドル、しかもジャニーズですから、原作ほど着ぐるみ男じゃないだろうけど。

後半のストーリーの進め方が荒いなーと思うけど、自分に与えられたキャラクターを演じなければ集団生活(特に中高生活)できないというのは、やっぱりリアリティがある。いつでも素の自分を見せてる人なんていないでしょ。学校の中でなくても、友人関係や職場関係、他人と関わる時はみんな、多かれ少なかれ自分が求められてる役割を演じてると思う。そういう面を掘り下げてくれれば大人も見れるドラマになると思うけど、所詮ジャニドラですから、単なる学園ドラマになるだろうな。

やっぱり野ブタは男子高生、それもキモデブじゃないと駄目だと思う。男子だったらそれこそ笑い方面に持っていけると思うけど、女子界のイジメはそんな甘いもんじゃないんだよねぇ。