大倉 崇裕『無法地帯』

無法地帯―幻の?を捜せ!

無法地帯―幻の?を捜せ!

その種の人にとっては400万円の価値がある幻のお宝「ザリガニラー」を巡って、怪獣大好きヤクザと食玩コレクターの私立探偵とモラルゼロのオタク青年が繰り広げる仁義なき戦い。勝者は誰だ!?「シークレット、中野ブロードウェイ大人買い、フルコンプ、ワンフェス・・・etc この単語にピンときたら、レジへGO!」だそうです。ヤクザと私立探偵はどちらも「ザリガニラー」が欲しいわけではないが、それぞれ事情(これがまたくだらねー)があって幻のお宝を探す羽目になる。お互い敵が多い身なもんで、行く先々でトラブル発生!とりあえず共闘するけど「ザリガニラー」は渡さないぞー。そんなお話です。カバー写真の怪獣製作は著者だそうで・・・。そこはかとなく漂う戸梶圭太臭。お上品な戸梶って感じかな。「ふんごっ!」とか「おぅわぁっ!?」とかそういう音がないぶんお上品。アクションシーンが多くてしかもそれがまた丁寧に描かれてるんで、そこらへん想像しながら読むと結構疲れるけど。笑いあり、アクションあり、親子愛あり、恋愛ありと盛りだくさんで、おもしろかったです。