飛鳥部 勝則『ラミア虐殺』

ラミア虐殺 (カッパ・ノベルス)

ラミア虐殺 (カッパ・ノベルス)

吹雪の山荘で起こった連続殺人。「(犯人が)突きとめられないなら、全部殺してしまえばいい。その方が自分がやられるよりは、はるかにいい」殺すか殺されるか。極上にして凶悪。・・・だーまーさーれーたー。いろんな意味でだまされた。もっとスプラッターだと思ってたし、謎やらトリックやらあるのかと思ってたし、何よりもそのオチ(犯人、犯行の理由)はねーだろー。最近読んだ某メフィスト賞作家のネタとモロかぶりだと思うわけですが、こっちは全然笑えない。というよりもそのネタが必要な意味がよく分からない。ラストシーンが描きたかっただけじゃないかと思ったり。残虐スプラッター盛りだくさんだったら、よかったのに。ネタそのものはむしろ好きなので。