『仮面ライダーW』第46話「Kが求めたもの/最期の晩餐」

あまりの密度の濃さと熱さに、わかんねーよ!俺には何がなんだかわかんねーよ!!と頭抱えて混乱しまくりです。
まさかまさかここで園崎琉兵衛・テラードーパントが退場するとは予想だにしませんでした。ここまできたらテラーさんがラスボスで確定だと思ってたのに!さりげなく霧彦さんのナスカメモリもブレイクされちゃったし!これで残り3話どうすんのさっ!?。つーか財団Xとかちょっと忘れてた(笑)。
で、テラーさんの目的は結局のところガイアメモリを作ること・・・だったのですか?。若菜はエクストリーム化したことでフィリップ同様地球の本棚へのアクセスが可能になり、その上来人を駆動装置にし地球の巫女となることで地球そのものになる・・・ってな話だったように理解しているのですが、地球そのものになった若菜に何をさせるのかと思いきや「生きたガイアメモリ製造機」ってなぁ・・・・・・。そもそもガイアメモリとは何なのか?ってとこからハッキリしない状態でそんなこと言われてもよく分かんないしさ、それにガイアメモリを製造し流通させることが琉兵衛さん(園咲家=ミュージアム)にとって何がどうなるのか?そこにどんなメリットがあるのか?そういうところがサッパリ分からないもんだから、どうにもこうにも置いていかれてる感は否めません。
以下、背景色で映画の内容に触れてます↓↓↓







「K」の話の前に位置するという映画の内容を踏まえるならば、ミュージアム以外に財団の支援を受け「T2メモリ」なるものを製造してる組織があるわけで、その中にT2メモリ以前のメモリ、つまりミュージアム製のメモリ(Wのメモリも使えなかったってことは、財団的にはシュラウドさんもミュージアムの「枝」的な存在として考えられていたのだろうか。だとするとシュラウドさん製のメモリとT2メモリの外見がそっくりだったのはどういうわけなのだろうか)の力を無効化する「エターナルメモリ」が含まれていた以上、財団はミュージアムを切り捨てるつもりでいた・・・ってことになると思うのね。どの時点で琉兵衛さんがそのことに気付いていたのかは分からないけど(そもそもいつから『ガイアメモリ』なるものの製造が行われていたのかもわかんないしね)、NEVERが行動を起こしたことでそのことを「確認」し、財団XやT2メモリ開発を行った組織に対抗すべく若菜の力で更なる進化を遂げたメモリの製造を行うつもりだった、それこそが『ガイア(メモリ)インパクト』だったのかなぁ。だとしたらまぁ・・・つまるところ琉兵衛さんが行っていたことはライバル会社との業界首位争いだったと考えられるわけで、それはそれで理解の範疇ではありますが。


↑↑↑ここまで


で、てっきり若菜の巫女化に必要なアイテムとばかり思っていた「イーヴィル・テイル」は由来はどうあれ『単なるハケ』で、園咲家が幸せだったころの象徴であり「家族の絆」だったわけですが、それはつまりついに“娘としての若菜”を手放す琉兵衛さんの拠り所・・・というか最後の一線を越えるためのお守り的なもの、「イーヴィル・テイルがあれば家族はいつも心の中に在るもん(´・ω・`)」ってなことだったわけですか・・・。あってもなくても計画の遂行に支障はないけど、あったら嬉しいな><的なものだったと。なんだかなぁ・・・って気持ちにはなりましたが、でもそれが翔太郎が「恐怖」に打ち勝つための力になったってのはやっぱ上手いなーと思った。刃野さんやなまくらさんに対してすらああまで怯えていたわけだから、翔太郎の目には世界は魑魅魍魎が跋扈する地獄絵図に見えていたのでしょうが、それでも亜樹子の手を借りその恐怖の根源である琉兵衛さんの元へ向かえた理由は、こうまでして手に入れんとしたイーヴィル・テイルに書かれた家族の名前を見て“園咲琉兵衛にも失うことが怖いものがあるんだ。あいつも元はといえば自分と同じ人間なんだ”と分かったから、それならば俺は恐怖に打ち勝てるはずと思ったってことなわけですよね。底なしの恐怖に捕らわれていた翔太郎が浮上するキッカケとして、家族への想いが少しでも残ってるのならば園咲琉兵衛はまだ人間だ、人間であるなら俺は負けねえ!と考えたってのは納得の展開だし、イーヴィル・テイルを見てそこに琉兵衛さんの中に家族を犠牲にし続けてきたことへの恐怖心があることを見て取ることができたってのはハーフボイルドである翔太郎の『優しさ』ゆえのことなんだろうなー。
そしてもう1つ、翔太郎が恐怖に打ち勝ち『切り札』になりえた最大の理由は相棒であるフィリップくんの「僕は消えない。君の心に悪魔と相乗りする勇気がある限り」という言葉。「悪魔と相乗りする勇気」をココで使うかー!って思わずゾクッと震えてしまったわけですが、それを受けての「そうだった・・・あいつが俺を相棒と呼ぶ限り、俺は折れない約束だった・・・!」って翔太郎のコレ!!!これは燃えた!。そうなんだよね、翔太郎は折れないっつったら折れない男なのよ!!!精神攻撃を打ち破るのは精神力しかないわけで、それを発動するのは容易じゃないわけだけど、翔太郎にとって“フィリップが相棒と呼び続けてくれる限り俺はあいつの相棒であり続ける。それがあいつとの『約束』だから”という想いがその原動力となるってのは問答無用で理解できるもん。頭じゃなくて心で分かる。翔太郎の『強さ』はそこにあるってことを知っているから。悪魔と相乗りする勇気ってのはさぁ・・・文字通り「一度死んでいる存在と再び意識を繋げ恐怖に打ち勝つ勇気」ってことだったんだね。そして翔太郎が相棒であるフィリップくんを救うために奮い起こした勇気と、相棒である翔太郎は必ず自分を呼んでくれるはずだと信じるフィリップくんの想いが再び二人を「二人で一人の仮面ライダー」にしたと!Wでなけりゃできない展開だよな。やっぱすごい!やっぱすごいよW!!。
もひとつオマケに良かったのは、フィリップくんが翔太郎の「悪魔に相乗りする勇気」に賭けることを思いついたキッカケってのが母であるシュラウドさんの「おまえの家族はもう・・・園咲ではない。左翔太郎よ。忘れないで、切り札は、左翔太郎」という言葉だったってことね。これまで散々アンチ翔太郎発言を言い続けてきたシュラウドさんがついに翔太郎を「切り札」と認めたーーーーーーーーーー!って漲ったわ!。最初はいくら招待状が届いたとはいえ何であの場にノコノコ現れたんですかシュラウドさん!と思ったんだけどさw、多分シュラウドさんは翔太郎の前で息子との交際を認める発言をするのがイヤだったんだろうね(笑)。でも一応そこはちゃんと言っておきたいからその機会を窺ってて(もう何もしないと言った手前来人の周りをあんまりうろつくわけにはいかないし)、そこへタイミングよく元夫から家族揃っての晩餐会の招待状が届いたもんだからこれ幸いとご飯食べられないのに乗っかったと、そういうことなんですよねw。
つーか地味にあの超殺伐とした園咲家の晩餐空間に潜入し、壮絶な姉妹喧嘩してる隙を狙ってこっそりとイーヴィル・テイルをパクってくるメレ様の行動力ってか勇気すごすぎだろ。博物館の学芸員にしとくのモッタイないって!。ミュージアム以外にもメモリ開発してる組織がある以上テラーさんを倒してもガイアメモリを使う人々は出現し続けると思うわけで、職場が爆発しちゃったことだし、それこそマリアさんが属していたような国際組織にエージェントとして就職すべきだと思うの!。
そして照井さんです。前回ドラゴンヘッダー(違)におもきし喰われた照井さんは血塗れのズタボロに!!。そのまま鳴海探偵事務所に運ばれ裸包帯で昏睡する照井たんでしたが、えーっと・・・病院つれてってあげてええええ!!照井たんを一人にしておくからボロボロの身体を押して再び戦いに向かおうとするしいいいいいいいいっ!照井たん死んじゃうよおおおおおおおおおおお!!
とか思ってたら。
「俺が操り人形だと?上等だ。それで悪を砕けるなら、人形でも何でも構わんっ!」
カッコよすぎるっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!
もうね、リボルギャリーがズザーーッとやってきてパカッと開いたらバイクモードのアクセルがいた瞬間の興奮たるやまじでわけわかんないことになってたもんw。まさかこのクライマックスバトルでアクセルのバイクモードでの換装が見られるだなんて思ってもみなかったから、もうどうにかなってしまいそうでした(笑)。いやどうにかなってた(笑)。照井アクセルの汎用性たるやハンパねーな!。さすがシュラウドさん渾身のシステムだわ。選ばれし男なだけあってそれを使うべき照井たんの身体能力も尋常じゃないレベルなんだろうし、もう一度言うけど「悪を打ち砕けるなら人形でも何でも構わん!」などという超絶カッコいいセリフまで言ってのけちゃうとかなんだこの2号ライダー!!!(ボロ泣きで)。以前シュラウドさんに照井たんは「闇の力に打ち勝つのは俺とフィリップと左翔太郎の三人だ」と宣言したけど、まさに三人の力で敵の総帥を倒したってのがタマランよな!。
ところでガンナーさんは・・・・・・シュ、シュラウドさんが今頃汗水垂らして修理してくれてるんですよねっ?お願いだからそうだと言ってくれ!。


燃え盛る屋敷(これほんとに燃やしてたんですってね。そういうところ一つとってもスタッフの作品愛を感じます)の中一人ダンスを踊る琉兵衛さんは何を思っていたのだろう。結局のところイーヴィル・テイルが琉兵衛さんの計画を阻んだと言えるわけでさ、それならそれで仕方ないというか、それもまた運命・・・みたいに思ってたのかな。踊りながら琉兵衛さんが浮かべていた笑顔は幸せそうに見えたし、それをそのまま受け止めるのならば、死ぬ時の思い出していたのは家族5人で仲良く暮らしていたあの頃・・・なんだよね?。その一方で「まだ若菜が残っている」とも言い残してるわけでさ、うーん・・・・・・自分がすべきことはもうないと、あとは若菜に託したってなことで、さっさと一人で狂っちゃったと見るべきなのかなぁ。でも琉兵衛さんらしい、壮絶なまでに美しい最期だったと思います。お疲れさまでした。


で、フィリップくんは翔太郎の呼びかけによって意識とともに『肉体のデータ』を取り戻し、再び実体化することができた・・・・・・ということのようですが、そこらへんを深く考えるのはよしたほうが良さそうですね^^。それにしてもその肉体データやらの中に含まれている「フィリップくんのすね毛」のデータが気になりまくり。眉毛のあたりとか髪質からして結構濃そうな感じはするけれど、でも「フィリップくん」のイメージとしては“中性的”ってのが結構な割合を占めてるじゃないですか。占めてるよね?。それなのにあのスネ毛ってのは・・・・・・・・・・・・・衝撃でしたw。ゾクゾクするね〜w。
あと自分が再び肉体データを取り戻したことで、地球と一体化中の若菜が
「・・・バグる!」
ってこの言い方にちょう燃えた!!。普段のフィリップくんならきっちり「バグを起こす」と言いそうなんだけど、そこでちょっと荒く「バグる!」と言ったのが翔太郎が自分のメッセージを正確に受け取ってくれたことの嬉しさの現われって感じでさー、燃えたよね!。


あと3話。残るは生き残った若菜と若菜を確保した加頭さんと、頼みの綱のナスカメモリをブレイクされた冴子さんかぁ。あと3話でどう終わらせるのかまったく予想がつきませんが、若菜にどれだけの能力が残されているのか、そこがポイントかな。

『GM〜踊れドクター』第4話

問診がいかに重要か思い知らされた回でした。わたしよく医者にかかるとき「お酒は飲まれますか?」「はい」「毎日?」「はい」「どのぐらい?缶ビール1本ぐらい?」「まぁそんな感じです」とか適当に応えてるんだけど(ほんとは缶ビール1本+ワインボトル1本ぐらい)、そういう『嘘』が命取りになることもあると思い知らされました。それに、今回は患者が無意識とは言えついた嘘に振り回される形で診断ミスを繰り返しどんどんと症状を悪化させてしまったわけで、そのままいけば医療ミスで訴えられてもおかしくなかったわけですよね。患者が医者を医療ミスで訴えるなんてことはもはやドラマの中でも現実でも珍しくもなんともないわけですが、こういうケースもあったりするんだろうなぁと一つ勉強になりました。バカドラマのくせにためになる(笑)。
あーでも今回のケースは患者の話を“しっかりと訊く”総診だからこそこれだけ遠回りしてしまったといえる・・・のか?。医療知識はまるでないのでそこいらへんのところは定かではありませんが、患者の訴えは適当に聞き流しルーティンワーク的な検査を重ねていってればここまで容態が悪くなることはなかったのだろうか。これまでなんだかんだで着実に結果(病名確定)を出してる総診ではあるものの、こういうことがありえるからその存在は必ずしも万能ではなくて、それもまた総合診療科設立にそう簡単には踏み切れない理由の一つだったりするのかな。
で、うるるんこと漆原はこれで退場になるのかと思ってビックリしたんだけど、予告にいたぞ?。一応ポニーこととっちゃん坊やこと(どっちにしても可愛いんですねw)氷室先生が「俺に任せとけ」と全く説得力のない言葉を残して曽根のところ?に向かったので、恐らく何らかの条件と引き換えに辞表を回収→うるるん(とりあえず)職場復帰ということになるのでしょうが、それとともにリストラ(総診職員縮小)繋がりということで、次回は土偶回になるのか。今回の腰椎穿刺ミスも前フリなのだろうし相変わらず次回へのつなぎは上手いなとは思うものの、漆原が何事もなかったかのように総診に戻るのならばじゃあ中庭などというオープンな場所で人目なんて気にせず土下座してみせた「父親のカッコよさ」はなんだったんだ?ってことになるよなぁ。事務所担としてそれを認めるのは心苦しくはありますが、ハッキリ言ってうるるん息子の存在が余計だったよね。かつては夢と情熱を抱く『いい医者』だった漆原が今のような冠婚葬祭男に成り下がってまで頑張っている理由は家族のため・・・ってなことだったのでしょうが、漆原がそこまで家族を想っているようには見えなかったもん。息子が勤務先の病院に通院してるのも唐突だし、漆原と息子それぞれがお互いに対してどんな想いを抱いているのかをさして掘り下げたわけじゃないから、父子の和解も「よかったね。・・・で?」ってなもんだったしな。これまでの話と比べるととって付けた感があったかなぁと。
つーか中学生にまで土偶呼ばわりされる小池さんバロスwww。わたしそこまで小池さんが土偶に似てるとは思わなかったんだけど(以前ならともかく結婚前後から顔がシャープになって綺麗になったし)、あまりにも土偶土偶言うからそう見えてきたじゃないか(笑)。
そしてそんな土偶似の人に真顔で「中学生と付き合ってるって本当ですか?」と質問するネガティブ改めポジティブお前www。中学生とか犯罪だろうw。ファイヤーに上手いこと言いくるめられてしっかりダンスレッスン受けてるし(なにげにボックス踏めててバロスw)、ポジティブ後田のキャラは非常に面白いとは思うのだけどでもやっぱり複雑ですw。
情熱大陸が見せた最後のデレには思わずひゃんっ><と悲鳴を上げてしまいました。いつの間にかお菊人形桃子と一緒にお昼の買い物するほど打ち解けてるっぽくてちょっと嫉妬(笑)。

石持 浅海『この国。』

この国。 (ミステリー・リーグ)

この国。 (ミステリー・リーグ)

架空の島国を舞台に「番匠」という国家警察のエリート警官が活躍する連作短編集です。
「この国」の設定は警察の仕組みや教育システムから思想に至るまで相当綿密に設定されているのでそれ自体読み応えがあるし、各話のカラーは全く違うものの全体を通すと共通の空気が流れる構成も良く、硬派な感じでこれは傑作なのでは・・・!?とドキドキしながら読んでいたのですが、ラストの話でよくも悪くもぶち壊し(笑)。嫌いじゃないです(笑)。