『陸王』第3話

融資の条件が明日までにシルクレイの完成に目処をつけることだとかさ、夜を徹して仕事をしなきゃいけない理由があるならともかく、明日の朝8時までに就職希望先に行かねばならないなら適当なところで切り上げて明日の準備して(目覚ましかけて)寝るべきだったよね。案の定寝坊したうえに馬鹿正直に「寝坊しました」って謝る大地は面接官の言葉じゃないけど社会人として「ダメ」だと思うし(面接?をするのに始業前の8時に来いってのも大層上からの会社だなとか思いましたが)、ここまで就職が決まらないのもそういうところがにじみ出ちゃってるからなんじゃないかな。
眼鏡銀行員大橋はこれわざと「シリなんとか」って言ってるんだろうからそこはクソ嫌な野郎ではありますが、まぁ前回あんだけ喧嘩売ってきたことを思えば嫌味のひとつも言いたくなるだろうし、言ってることは銀行員として正論なんだよね。前回も今回も別に無理難題を押し付けてるわけじゃない。それなのに「シルクレイだっつってんだろ!!」とか大声で怒鳴るような父親なので息子も所詮こんなもんだろということで。
今回のクライマックスは「ついにシルクレイが目標硬度に!」でしたが、シルクレイの製造工程がわからないので適当なことを言うけど冷やす温度で結果が出ないなら次は繭を煮る温度ってならない?。試すんだったらわりと早い段階で試すべきことじゃないか?と思ってしまうのだが開発に着手して1か月とか言ってましたっけ?それだけの間おまえらは何をどう変えて作業してたんだ?と聞きたい。
試せることは全て試したのに結果に繋がらず万策尽きた状態(大地は飯山のことを「煮詰まってる」状態だと言ったけど、これ間違った使い方としてわりとよく挙げられる例だよね。これもまた大地の頭脳が自分で思ってるであろうほどには高くないという描写の一環と受け止めていいのか?)を救ったのが宮沢(が持ってきたコーヒー)だったってのはドラマとして定番中の定番の展開だからいいとして、「え?それまた試してなかったの?」としか思えんその状況の作り方はもうちょいなんとかならないものだろうか。ロケットの部品とランニングシューズのソール素材じゃスケールとか精密性が全然異なるってことを差し引いても似てると言われる下町ロケットと比べてショボイな感が否めない。