
- 作者: 横関大
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/27
- メディア: 単行本
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数か月前に「偽りのシスター」という作品を読み、いい意味で予想を裏切られたんで別の作品も読んでみたいと思っていたのですが、これもよかった。
偽り〜は登場人物の関係性含め設定がラノベっぽいわりに描かれている事件の構図や真相解明パートがしっかりしててそこが好印象だったのですが、この作品はその逆というか、犯行動機や犯行方法を含めた犯人像と謎解き(捜査の過程)はかなり粗いなと感じたものの、主人公を中心とする人間関係・人物描写がしっかりしてて、なんといっても「シュークリーム」というアイテムの使い方が秀逸。本当はそんな人間じゃないんだろうなとは思いながらも何だコイツ・・・という印象が拭えなかった兄の行動の真意が明らかになった瞬間はちょっと泣きそうになりました。
これそのうちキャラと内容がどっちもガシっと嵌るすごい話を描いてくれるんじゃないかと期待が高まるわー!。