『八重の桜』第33回「尚之助との再会」

これまであんなにも涼やかで凛としていたのに、擦り切れた着物を纏い髪も乱れ窶れた姿になってしまった尚之助さん。
でも、八重さんの涙を細くて長くて美しい指で拭ってやりながら「私の妻は人並の妻ではありません。鉄砲を撃つおなごです。夫の前を歩く凛々しい妻です」「八重さんの夫になれたことは私の誇りです」「生きなさい」と言う尚之助さんはやっぱり素敵で、厳しい境遇にあっても尚之助さんの中にある「芯」は変わってなくって、だからこそ会津と、そして八重を守りたい、守るんだという尚之助さんの確固たる意志が解るわけで、それ故の現状、それ故の別離なんだよなぁ・・・。
史実がどうだかは知らんけどこのドラマの中では覚馬も八重も尚之助さんの事情・現状を知ってるわけで、だったらどうにかしてやれよと、感情の話のみならず尚之助の有能さを誰よりも知ってるのが覚馬だろうに何がなんでも招き寄せろよと、裁判は裁判で受けねばならないとしてもそれ以外のことは助けてやることできんだろうがと、“今の覚馬”にならそんぐらいの力あんだろ!と思ってしまうわけで、そんな人たちのために生きた尚之助さんが「何一つ成せなかった」と言うのが哀しすぎてさー!!。
で、八重さんが「京都でずっと待ってます」と言った次の瞬間再婚相手である襄が演説してるとか・・・。
オイ・・・・・・切り替え早いってレベルじゃねーだろこれ・・・。
夢も理想もあったのに何一つ成すことができず(叶えることができず)たった1つ残った希望=八重をも自ら手放した尚之助さん→夢と理想と希望に満ち溢れた新しい時代の男・襄ってさぁ・・・・・・。
新島襄前のめりすぎだろ!!!。


窶れてヨレヨレになった青白い尚之助さんもまたエロかったわ。妻の涙を拭ってやるときに人差し指と中指の二本使うところが凄まじすぎた。
もうこれで博己くん尚之助様の出番も終了かな(あとは葉書が封書か八重がその知らせを受ける場面で回想として出るぐらいだろ)。
キャスティングされた当初はまさかこんなにも長く博己くんを大河で拝めるとは思ってなかったけど、これまでわたしがこの作品を見続けられたのは博己くん尚之助様がいたからです。最初から最後まで大層素敵な川崎尚之助でした。本来の持ち味であり魅力とは違うまた新しい博己くんに毎回毎回トキメキまくりで何度ローリング床バンしたことか。もうこれからの物語に尚之助様はいないんだなぁ・・・と思うとやっぱり悲しいけど、でも博己くんのお仕事としては大満足です!!。