劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎・壊<Punk>『蜉蝣峠』@赤坂ACTシアター

感想を一言で言うと、祭り先輩こと堤さんの褌姿と勝地の乳首と腹筋が素敵でした!以上。


以下、内容に触れてます↓↓↓




つっつんは今回何一つ擁護できるポイントがない完全なる悪人で、これそめそめのライと戦わせたい!!とか思ったんだけどw、着流しに雪駄で褌見せつつ刀振り回してバッサバッサと斬りまくるつっつんのカッコよさは異常!!ぶら下げた酒徳利煽りつつ、肩に刀乗せて無造作に立つ姿のセクシーさはまさに異常の域!!!素敵すぎて自分の中の何かが壊れそうになる。あ、別にタイトルとは掛けてませんからねw。乱戦も古ちん演じる闇太郎との一対一の対決も足裁きといい目線といいとんでもない色気。ガバっと広げた着物の裾から男らしい足がグイっとお目見えし、そして褌が!褌がはためくそこはまさに絶対領域!!!!!まさに兵器でございます!!!!!!。衣装も銀色地の水墨画のような着流しに黒一色に白一色といろんなお姿を見せてくれたし、褌も白フン赤フンと2パターン見せてくださいまして、もういろいろと分かりすぎてて辛いw。まさに祭り先輩の男の色気を余すところなく見せるための舞台って感じでした(さすが一番の良席をつっつんFCが持ってっただけあるわ!)。それ故気持ちは分かりすぎるほど分かりますが、つっつんが足をガバっと開いて褌見せつつポーズ決めるたびに一斉に双眼鏡構える前列センターブロックの堤オタまじ自重してw恐いからw。
尋常でない色気で妙齢女子のハートをびしびし撃ちぬくその一方で、着ぐるみ+サングラスで軍鶏り(しゃもり)さんを嬉々として演じてんのがほんとに憎ったらしいわーw。てか軍鶏りさんやべえwwwwwwwwwwwwwww多分アドリブってか基本つっつん任せなんだろうなと思ったんだけど、生関西弁がモエモエすぎてどうしようかと><。てか勝地におもくそ「この隙間俳優がっ!!!」言い捨ててたしwwwwww。

Wリョウの片割れ、隙間俳優こと勝地はお得意のイケメン馬鹿役w。未来講師めぐるのユウキくんだと思って間違いないですw。但しチンコ切られたユウキくんねw。看板女優に手を出しそのケジメとしてチンコ切られた甘いマスクと若さだけが取り柄の売れない役者・銀之助という役なんだけど、チンコないけど「あるていで」(あるっぽい感じで)ヤレるとこまでヤッてみる?とか馬鹿面で言うような子なのねw。馬鹿以外の形容詞がないってあたりがもうピッタリ!!!(断言)。てかこれ素だよね。勝地かなりの素バカっぽいしw。チンコを縫い合わせてもらうために街へ向かう途中で古ちん闇太郎と出会い、物語の舞台であるろまん街(看板の「ま」が落ちて「ろんがい」つまり「論外」ってことなんだね)まで闇太郎を連れてくるという重要な仕事を終えた後はその日が置屋デビューの生娘の心を傷つけた(チンコないから)罰として2代目「お菓子」(傷つけられた生娘が初代お菓子)(ちなみに初代お菓子も実は男w)として女装させられ変態領主の相手をさせられるというなかなか壮絶な設定w。もう片割れの木村了くんもこれまたあてがきというかなんというか・・・木村了くんと言えば女子だよねー(笑)的なねw。こっちはじゅんさんと聖子さん夫婦(ヤクザ)の子供・サルキジ役で、『男になるため』江戸に修行に出てたのね。で、チンケな犯罪犯して江戸にいられなくなり二人の舎弟とともにろまん街に戻ってくるんだけど、実はサルキジは女の子なのね。ヤクザ稼業を継ぐために女の子ではなく男として育てられ、江戸で文字通り『男になって』帰ってきたわけです。とは言え具体的な手術をしたとかそういう話ではなく精神レベルの話だけど。で、運命的な出会い(笑)を果たしたお菓子こと銀之助とサルキジは恋に落ちるわけですw。なにこの腐女子バッチコイ★ってなシチュエーションw。実は男で実は女だとお互いの素性をバラす場面で木村了くんは胸元をぐいっと広げてすごいリアルに作られた乳まる見せするしねwww。しかもなかなかのおわんオッパイだしねwww。
でもお互いを憎からず思いあう二人なのに待っていたのは悲劇なのです。お菓子(女)⇔サルキジ(男)として始まった関係だけど、銀之助(男)⇔サルキジ(女)として立ち位置を変えればこれまでと何も代わらないじゃない(はぁと)と女の子に戻って言うサルキジを、銀之助は何のためらいもなくサルキジの銃で撃ち殺してしまうのです。ものすごく唐突に。え?なんで?どういうこと??ってポカーーンてなったわ・・・。
銀之助は颯爽と「自分の前を」駆けるサルキジの姿に「お菓子」として惚れたのに、サルキジに「お菓子」ではなく「銀之助」に戻って「共に並んで」進んでいこうと言われて目が覚めたというか裏切られた気分になったから?それとも、サルキジは女でありながら男の姿を装ってるだけだから簡単に女に戻ることができるけどチンコ切られてる銀之助はそうはいかないわけで、この先サルキジを(初代お菓子のように)傷つけ哀しませることになるだろうからそんな想いをするぐらいなら今ここで死んだほうがいいだろうという慈悲のような気持ちで?それとも単に男だと思ってたのが女だったから??
・・・いろいろ考えることはできるんだけど、これが見た人の数だけ答えがあるってことならば構わないんだけど、これは違うと思うんだよな。銀之助やサルキジの人間性や背景の描き方が甘いがために答えにたどり着けないんだとわたしは思いました。
一例として銀之助とサルキジの関係性を挙げましたが、全ての登場人物の表面しか描かれていないので、それぞれの行動に対して答えが出せないわけですよ。いろいろ想像はできるんだけど、いくら想像しても結果としては「・・・・・・で?」って感じなんだよなぁ。闇太郎と天晴、闇太郎と銀之助、天晴とお泪、天晴と立派、天晴とお寸、闇太郎とがめ吉・・・どれ一つとして満足に描けてるとは言えないと思った。あっさりすぎる。特につっつんの天晴は何がしたかったんだかサッパリだもん。悪人なのは確かだろう。天晴はかつて変態領主にそそのかされ闇太郎と共に百姓一揆の首謀者であるお泪の両親を殺したものの結局侍にはなれなかった。それが現在の天晴を作った元凶なのか?つまり侍になりたかったのになれなかったことが発端なのか?。それに、お泪への気持ちもよく分からない。自分の手で親を殺した女を囲うことに満足してるのかと思いきや、本当はちゃんと祝言を挙げたかったけど親を殺した負い目から挙げることができなかったって何それ?って感じよな。好きなの?そこまでその女のことが好きなわけ?って思うよな。一方で、変態領主を殺せば所帯を持たせてやるって約束をちゃんと守って闇太郎とお泪を一緒にさせてあげるんだよなぁ。それも快く。天晴は「闇太郎」がお泪がずっと待ってた結婚を約束した「闇ちゃん」ではないって知ってるわけよね?それどころかお泪の親を殺した「親の敵」だってことも分かってる。おまけに25年前にうずらの親分=自分の親を殺しろまん街の人々を片っ端から惨殺した「大通り魔」であることも知ってるわけよね?。前述の「親を殺した負い目云々」って発言さえなければ、親の敵とは知らず、それどころか恋しい闇ちゃんだと勘違いして夫婦となり抱かれるお泪を見て楽しんでるのかなぁ・・・と思えなくもないけど、それがあったがためにお泪をどう想っていたのかほんと分からなかったわ。闇太郎に対しては・・・記憶を失った闇太郎に一旦は幸せと安寧を与えた上で忘れていた過去を、愛する女の敵であることを思い出させて覚醒させ、怒りや痛みや絶望や、あらゆる負の感情を爆発させキレた状態の闇太郎と斬りあってみたい・・・という単純な動機だった・・・のかなぁ。自分の中にある狂気というか刀を振るいたいという欲望を心底から満たしてくれる相手と斬りあいたいという狂った動機。そして二人の戦いは結果として全ての人から命や大切なものを奪った=全てを壊した、ということかなーと。最後の最期で血しぶきが上がりまくる新感線らしい殺陣が見られたのでそれで満足というかその勢いで誤魔化されつつ無理やりそんな風に納得させてみたんですけど。それでもラストの蜉蝣峠で闇ちゃんを待ち続けるお泪はいいとしても、サルキジの服を着て爽やかな笑顔でマントを翻しまるでサルキジのように走り去る銀ちゃんの解釈には全く答えが出ないわけですが・・・・・・・・・。「銀之助」という人間はもういない=壊されてしまったってことなのかなぁ・・・・・わからない・・・。


とまぁ微妙な感想になってしまいましたが、面白くなかったわけじゃないんですよ。客演だけでなく、古ちんは完全に受身ながらも記憶を失いたった一つ縋れるものがお泪との思い出だけだという悲哀はしっかりと感じさせてくれたし殺陣もカッコよかったし、聖子さんとじゅんさんの絡みは濃厚すぎるほど濃厚だったしw、粟根さんも久々にかなりの粟根さんっぷりだったしw、やみ太郎の子供時代を演じたさとみさんは木村了くんと毎回「子供らしからぬ接吻」をしまくってて役得じゃね?だしw、メタルくんも毎度恒例「吉田」役として名前連呼してたしねw、うずらの親分役のインディさんと十始末役の前田さんはふっつーーーにカッコよかったし!!というわけで劇団員さんたちもそれなりに出番はあったからキャストに関してはかなり満足できたし、チンコ丸出しとかババ(うんこ)食ったとかチンコ切るのがアンパンマンとかwもう最低中の最低って下ネタと、全く救いがない残酷さ、逃げ場のなさを一つの作品の中に共存させるってのはクドカンならではであり新感線だからこそできることだと思うし、そういう意味では良かったとは思う。でも・・・「でも」・・・なんだよねぇ。あと一つ何かがあれば、とか、もうちょっと踏み込んでくれてたら、とか、そういうもどかしさは残りました。ほんと惜しい!って感じなんだよな。
あと勝地はいのうえ歌舞伎で見てみたいと切望してたから今回キャスティングされてめちゃめちゃ楽しみだったので、殺陣が全くなかったのは残念すぎでした・・・。あ、でもカテコでつっつんが隣に並んだ勝地に笑顔でなんか言って、勝地が「ハイッ!!」ってもうわんこ中のわんこみたいなバリキャワ笑顔で返事してんのはクソ萌えたわw。

ていうかねぇ・・・・・・・・・わたしが座った席の右後ろの席がヴイシックスさんの剛くんで、左後ろの席が上川だったのね。つまり二人は一人挟んで隣り合ってたってことなんだけど。で、剛くんの前でウンコ爆弾にクスクス笑ったり古ちんが丸出しにしてるチ●コとか勝地が切り取られた金●とか双眼鏡でガン見してるわたしって・・・><とか、上川さんの前でつっつんの褌やら村木さんに身体をベロベロ嘗め回されてる勝地にハァハァしてるわたしって・・・><ああっ・・・ああっ・・・・・・ダメっ・・・そんなはしたないことしてはダメよわたしっ・・・剛くんにふしだらな女だと思われてしまうわっ・・・と無駄に緊張しながら見るのが拷問っぽくて楽しかったです><
・・・・・・あ、もしかしてそんなプレイをしてたから内容がよく分からなかったのでしょうか・・・(笑)。


パンフで木村了くんへ亀治郎さんがコメントを寄せていて!!ずっと前から新感線舞台に出たい出たいって言ってるのに先に出てずるいーとか書いてあって、じゅんさんや古ちんと絡む亀ちゃんみたい!!!って思ったんだけど、冷静に考えて新感線の舞台に立つ亀ちゃんは全く想像がつかないわw。