目黒川で損傷が激しい女性の遺体が発見され、その捜査に直接・間接的に関わる捜査員たちの物語が連作で描かれひとつの大きな物語になる、という構成なんですが、帯にあるように「1話ごとに真相が反転する」んです。
1話ごとに視点となる人物が変わるんで、その時点で事件の見方であり見え方が違うんだけど、その上その話が終わる瞬間まさに状況が「反転」するわけで、そんなの面白いに決まってる。
初出を見ると1話目は2021年に発表され、2.3話は2024年、4.5話は2025年に発表されたとあるんですが、1話目の「レイン」を発表した時点でこの構成が頭にあったのかな?。
「レイン」だけで一つの作品として十分にまとまってるし、「真相が反転」という意味では「レイン」が最もその趣が強いんだけど、「レイン」からこれだけの反転反転また反転ストーリーを続け、国レベルのスケールに育った物語が最終的に「男女の愛憎劇」として閉じるという、この構成はいつものことだけどエンターテイメント性が高くて嫌になっちゃう(面白過ぎて)。
