『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第16回「さらば源内、見立は蓬莱」

ここまでこの物語を引っ張った立役者は間違いなく安田顕が演じる平賀源内で、その頭脳明晰で才気煥発っぷりはすこぶる魅力的であったがために、これほどまでに・・・壊れて狂い落ちぶれた姿を見るのは辛いな。

幕府の権力争いに巻き込まれてしまい、そこからして策略であったことはそれとしていっそ完全に狂ってしまったならばまだしも、全てを見抜いた上で解る人には伝わる「戯作」を書き残す知性はまだしっかりと源内先生のなかにあったわけで、それは田沼様のためでもあったであろうわけで、でもその田沼様にあれだけ忠告されたというのにそれがどんな禍に繋がるのかまでは考えが及ばなかったのはやっぱり壊れてしまっていたからなんだろうなと思うと、余計に哀しい。

予告で出て来たって遅いんだよ新さん!!!。


どんどんと状況が悪化する意次周りもキリキリだし、とにかく辛い回だった。
泣きながら手袋を形見に貰い受けたいと懇願する原田泰造以外。これがなかったらマジ地獄。