槙野が同行していたわけだから当然本筋(がなにかまだ不透明ではあるけど)に繋がることではあるのでしょうが、教科書検定の話まだ引っ張るのか。
文化祭といえば学園ものの定番イベントで、クラスの分裂もトラブルが発生して大ピンチも付き物なんだけど、“クラスの分裂”は帰国子女の倉吉にアメリカでは原爆投下についてどう教えられている(教科書にはなんと書いてある)のかと問い、その時倉吉はどうしたか、今はどう考えているかを語らせたうえで、文化祭で教科書検定についての展示をすることに賛成か反対かをディベートだし、“トラブルでピンチ”は展示の内容が問題視され教室使用の許可が取り下げられるだし、わたしの知ってる「学園」とは違うわーチンピラがやってきて展示をめちゃめちゃにされたりしないんですねーなんて、なんでか今回は醒めた見方しかできなかった。
劇中でこれほど時間をかけて問題提起したからには副大臣を通して「展示」をしっかり見せてくれるのかと思いきや「副大臣を怒らせた」というエピソードにしかなってないように思うし、教科書検定についての展示が文科省にとってどれほどの「問題」なのかがわからないから塚田と槙野のやりとりも御上のなにがどう「危険」なのかわからんし(好き勝手に暴れてるんだろうなってことはわかるけど)。
「日本教育の破壊を俺に命ずる」と掲げてるドラマで扱うのが「教科書検定」ってのは、その背後に「政治」があるとしても思ってたのと違うな感が否めない。
でも当初の感じだと文化祭展示に参加・協力する者のほうが少ないように見えたけど、見事学校の思惑をすり抜け“本丸”である文科省の副大臣に展示を見せるという大成功に終わっての打ち上げにはクラス全員いるんじゃ?ぐらいの人数で盛り上がってて、なんだかんだ言いつつチョロいな楽しい思い出になってんじゃんと思った次の瞬間御上もおそろいのクラT着てて笑ってしまったw。クソ似合わなすぎるw(そしてそこがまた東大卒のエリート官僚っぽい)。
なんのことだかわからなかった脅迫状も読み解き方が高尚すぎてなんだかなー。
ちょっとまえに国内最高峰の医学部に入学するにはその付属高校に入学しなくちゃならないという設定のドラマがあったけど、その点こちらは隣徳に入学すれば必ず東大に入学できるなんてことはなく、高い東大進学率を誇る超進学校ってだけでしょ?。そこに裏口入学したって本人の学力が伴わなければ私大はともかく東大に入学することはできないわけで、私立なんだし裏口入学の1人や2人いるのはむしろ当たり前なのでは?ぐらいにしか思わず、それをこんな読み解かなくちゃならないような書き方で「脅迫」されてもねえ?。
と、今回は芳しくない感想ですが、でも面白いんだよね。疑問とか不満があってもそれひっくるめて面白い。