降田 天『少女マクベス』

帯文コメントが中島かずきと末満健一なんですが、お二人の名前が並んでたら読むという選択肢しかないよねえ。

宝塚をイメージしていいと思うけど、中学を卒業した女子にだけ受験資格が与えられる演劇に特化した全寮制の「百花演劇学校」が舞台で、1年前に「神」と崇められる制作科2年の生徒が自身の脚本・演出による「百獣のマクベス」上演中に転落死する事故があり、その死の真相を解明するべく死んだ生徒の友人が百花に入学し、新歓公演後の全校生徒が集まる場でそれを宣言するところから物語は始まります。
「設楽了の死の真相」を新入生・藤代貴水と了と同じ制作科に所属する結城さやかが調べることがメインストーリーではありますが、調べを進めるなかで演劇に魅入られた少女たちの別の貌が明らかになっていく青春群像劇の趣のほうが強いかな。

神と呼ばれた少女の死の真相が解明され、そして真相を暴いた少女の「動機」が明らかになるクライマックスはとても劇的で、かずきさんと末満さんがコメント書いてんだから読むしかないと最初に書いたけど、かずきさんの描く物語の熱量と、末満さんの描く暗黒がほどよくミックスされた演劇小説としても楽しめました。


タイトルにあるように「マクベス」という作品が物語のど真ん中にあるもんで読みながらマクベスが観たくなっちゃったんだけど、来年!藤原竜也の!マクベスが上演されるんですよね私来年まで生きる!!!!!。