『ライオンの隠れ家』第9話

別荘があの散らかりようだったんで暴力的な手段で連れていかれたのかと思いきや、車の前に立ちはだかった柚留木をボコってる間に逃げようと思えば逃げられそうなのに逃げなかったのは愛生が説明した通り「離婚を条件に一旦戻る」ことを愛生自身が選択したってことなんだろうし、2人を迎える橘祥吾にも暴力的なものを感じることはなかったんで、離婚する気にはなってたんじゃないかなと思うんだよな。
というか自宅ではなく旅館で2人を待ってたもんで、コレ心中する気か?と思ったんだけど、例えば鞄にロープを忍ばせてるとか睡眠薬を用意しているとかそれらしき描写はなかったし、最後に三人で過ごして離婚するつもりだったんだと思う。
でも自分を避けていると思ってた息子が自分のためにお茶を出してくれたことで気が変わっちゃったんだよね。なんと皮肉な展開なのかと。
橘祥吾の言う「覚悟」が洸人にはないってこともそう。どんな事情があろうがどんな理由であろうが暴力を振るった時点で橘祥吾が「悪い」ことは間違いない。それは絶対なんだけど、でも「2人に安全に暮らしてほしい」と言う洸人に「そのためにはなんだってする」という覚悟がないことも事実だろう。現時点では。
だからみっくんのところに戻った洸人は泣くことしかできなかった。

でもそんなお兄ちゃんの背中におずおずと指先を伸ばしながら「深呼吸」をさせたみっくんは力強く宣言した。「描きます」と。

みっくんのこの決意がお兄ちゃんに「覚悟」をキメさせることになるのだとしたらアツい!!。

ていうか「お兄ちゃんはニートです」って言いながらデュフフするみっくんと「描きます」のみっくんのギャップすげえな!わたしは前者のみっくんがだいすきですw。

ギャップと言えば裸でカラオケ野郎でしかなかった高田刑事が汚れ仕事請け負ってます感バリバリの樺島なる男をあっさり制圧しちゃってビックリ。
てっきり腹パン喰らってゲホゲホして逃げられて、工藤に「なにやってんのよ」と呆れられると思ってました。ごめん高田w。

対してどんどんと使えないというか、トラウマ発動してるしなんかもう・・・無理すんな・・・って感じになっちゃってる柚留木は・・・・・・うん、無理すんな?なんだけど、諦めずに洸人とともに橘家へ向かった柚留木にはそれこそ「覚悟」があるのかもしれない。
であれば愛生の「家族」である洸人ではなく「覚悟がある他人」の柚留木がこの状況をひっくり返すキーパーソンになるのかも。なってくれ頼む!!。