おそらく「全身を診られるから」小児科を専門にしたのでしょうが、牧野先生根本的に小児科医に向いてなさすぎでしょ。こんな先生に子供診てもらうの大半の保護者はイヤだろ。
もっと具体的な「医療ミス」「誤診」という問題があるのかと思ったら、言ってしまえば感情の行き違いでしかなかった塚本高史の息子の件については父親と牧野先生「どちらにも問題がある」ことは明白で、それを踏まえて水本羽菜のことを「助けたい」と切望する牧野先生が医者だけでは救えないと父親に訴える、と言う流れは牧野という人の心が分からない医者の物語としての説得力はあったし、子供と目を合わせようとしなかった父親が「羽菜は私の娘だ!」としっかり顔を上げ叫んだ瞬間はカタルシスがあったけど(まあわたし情けない和田聰宏に弱いんで点数甘々だけど)、しかしこれ、水本羽菜を「助けることができた」としていいのだろうか。
父親の意識は確実に変わっただろうし、そのことを理解してるから母親に「もう謝らないで」と言ってやったんだろうけど、まだ笑顔を作ってるようにしか見えないし、父親に手だけでなく自傷した足の傷痕を治療してもらってるのを見てるとこの子が成長したら「悪女」になりそうな気しかしないんだけど。母親が男作って出て行ったことが“発端”だしさ。