ここまで見た限りでは、藤式部が清少納言に悪感情を抱くことなどないだろうとしか思えなかったけど、これが理由もしくはキッカケになるのか。
左大臣を親の仇ならぬ定子様の仇として敵対視し続けていることは何度も描かれてはいたものの、その後自らやってきた敦康親王の彰子に向ける純粋な思慕を見ると(伊周亡き今)清少納言の独り相撲にしか見えないんだけど、でもあの聡明だった桔梗が敦康親王の使いという立場で“こんな振舞い”をするか?と、まひろが清少納言の悪口書くのも「当然だよね」「仕方ないよね」とするために清少納言をイキらせたのだとしたら酷いな・・・とは思う。清少納言の言ってることはもっともなのに、空気読めない女になっちゃってるもんな。
半ば惰性でここまで見続けてきましたが、やってはならぬと知ってはいるだろうに御簾のなかに強引に入り込み「貴方の顔が見えなければ意味がない」と言い切る敦康親王(を演じる千之助くん)はとても良かった。ここまで見続けて良かった。
道長が危惧しているような感情を中宮様に抱いているならばこんなことはしないであろうわけで、だからこの件に関しては行成が全面的に正しい。もっと言ってやれ行成。
ついでに言うとまひろに対して「(一条帝が亡くなったのに)まだ書いてるのか?」と言う道長は源氏物語を読んでないんだろうね。紫の上が死んだことを知らなかったし。
それはつまりまひろ(の書いた物語)を道具扱いしてるということなのに、「まひろとの約束」を言い訳にするとかここへきて一気に道長のクソ化が進んだな。
その道長に対して塩野くんの一条帝と入れ替わりようやく出番がやってきた木村達成くんの三条帝は叔父・道長の思い通りにはさせないし言いなりにもならない感を隠さず初っ端からバチバチでこれまたイイな。このところちょっと停滞気味の物語を引っ掻き回してくれそうな感じがビンビンするぜ!。