冲方 丁『骨灰』

渋谷の再開発を巡って利権や陰謀が渦を巻く企業小説かと思って読んだらホラーでした。
ゴリゴリのホラーはそれはそれで、なんだけど、「使途不明の経費」だの「人柱」だの「オリンピック施設の建設」だの、そこになんとなく“含み”を感じてしまったというか、それこそが描きたいものなのではないか?とは考えすぎだろうか。