『女神の教室~リーガル青春白書~』第2話

人を見て人を知らなければいい法律家になれないという雫の持論は尤もだとは思うんだけど、でもそれは「法律家になれたら」の話であって、底辺ロースクールの生徒たちは法律家になるための努力をしているところであって、言ってしまえば雫の理想「以前」のところにいるわけだよね。
「現場」で働いていた雫の講義はいずれ法律家になれたときにはきっと役に立つ(こともある)だろうけど、というより雫の講義、その意図を理解できないような人間はそもそも法律家になるべきではないとは思うんだけど、それでも学生たちが「今」必要なのはやっぱり藍井先生の受験対策指導だと思うんだよね。

雫にしてみりゃ“自分もこの底辺ロースクールの出身であり成績も下の方だったけど、それでも裁判官として日々人に向き合いながら仕事をしてきたよ!だからみんなも法律家になれるよ!”ってなところでしょうが、雫のルートは“特殊”なんでしょ?。つまり雫のやり方はだれにでも通用するものではないと。
その『ズレ』を理解することがロースクールに“飛ばされた”裁判官としての雫に求められてることなのであり、『ズレ』を理解したうえで雫は学生たちをどう導くのか、というドラマのつもりで見てるんだけど、今のところはまったくそんな感じはしませんよね・・・

ってことはさておき、初回の模擬裁判は弁護側と被告人が結託してドラマ(事件の背景にある事情)を作っちゃった上に「出まかせだというなら出まかせであることをお前が証明しろ」と無茶なことを言って無罪を勝ち取るというなかなかのトンデモ裁判で面白かったけど、今回は前田拳太郎くん演じる水沢の掘り下げありきの講義内容だったからか学生たちが出した判決?結論?にイマイチ納得できなかったんだけど(被害者(タトゥー男X)と加害者(銭湯)双方にとって利益となる道を模索するのは結構だけど、タトゥーなど入れていない銭湯客の感情はどうなる?と、タトゥーお断りの『ルール』は誰のためのものなのか?とは思うんで)、でも前田くんを銭湯に入れたい(がためのこの案件)であることは承知してるんで、つまりヨシ!(笑)。

タトゥーを入れてる友人がわざわざ学校まで金を返してもらいに来る(ところを真中たちが目撃する)というご都合展開も、ほんとうだったら水沢の背景をもうちょっと重めのやつにしたいところなんだけど前田くんにはそこまではまだ荷が重いからなんじゃないかなと推察するけど、それで言うと高橋文哉くんの腹黒設定は2年分の経験値に対する期待ゆえのものだろう。
この作品には山田裕貴というSHTの星がいることだし、ダブルライダーにとって「月9」がいい経験になるといいな。って、あれ?なんかまとめちゃった?w。


あ、そうそう。初回では「イケメン」設定なのかと思った宮野真守は2話でずいぶんと「いつもの宮野」になってて安心しましたw。マモと松也が既知の間柄だとは思わなかったけどな!。