『女神の教室~リーガル青春白書~』

なにをもって「らしい」と言うのか?とは自分でも思うんでなんとなくで読み流してもらえればありがたいのですが、「月9らしい」作品にホッとしている自分がいてちょっとびっくり。何も考えずに画面を見ていればいい軽さは久々な気がするんだけど、それが続くと厭になるけど今はそれが却って新鮮な気すらするわー。

凝り固まった価値観に支配されている閉塞したコミュニティを主人公が変えていくというドラマの王道ど真ん中な作品のようですが、でも熱血でもなければ変人でもない主人公ってところはちょっと珍しいかも。ドラマの中では学生たちを苛立たせまくってるけど、視聴者目線としては「普通のひと」だもん。
その普通のひとに対してバリバリの変人を対極に置くという構図はイチケイのカラスと似てるんだけど、それこそカチコチの価値観人間だったイチケイの主人公(黒木華ちゃんが演じた役)には成長という軸があったのに対してこのドラマの主人公には成長という要素がなさそうだな。
ロースクールの講師に異動させられたのは「効率」「合理性」というものを全く理解してないからってことなんだろうけど、初回を見た感じだとこの先主人公がそれを学ぶ(自分のやり方を変える)とは思えないもんね。
主人公は揺るがずに、こちらも揺るがないポリシーの持ち主である山田裕貴演じる藍井とのバチバチは間に入るのが及川光博の学院長と小堺一機の教務主任という曲者おじさん二人ってことも含めて面白そう(しかしミッチー連ドラでまくりじゃない!?)。

生徒は5人と人数的に物足りなさがなくはないけど、少人数だけあって初回からキャラクター性をしっかり見せたところはとてもいい。すでに個体認識できるもんね。
というか5人の中にライダー出身者が二人もいるだなんて特撮好きとしてホクホクしちゃうんですけど!!。
高橋文哉くんは二面性野郎で前田拳太郎くんは貧乏苦学生みたいだけど、二人がどう変わっていくのか素直に楽しみ!。

そのキャラクター性を描くための「模擬裁判」も、授業としてはダメダメなんだろうけど裁判の流れとしては面白かったし、題材としてこの案件を用意したミッチー学院長の「狙い」も気になるんだけど、この作話レベルをキープしてくれるならドラマとしては楽しめそうだけど物語のゴールはやっぱり司法試験の合否ってことになるのでしょうから雫のやり方で合格できるとはちょっと思えないのがどうでるか。


ミッチーとの間になにやらありそうな松也さんの刑事とエリート臭出してるマモの同期についてはおそるおそる様子見ですw。
まったくもって要らないとは思うけどラブ要素があるのだとしたら藍井先生はやめてほしいんだけどそうなると候補がマモか松也に絞られるのではないか・・・?とか一瞬でも考えてしまったもんで怖すぎて震えてますw。