『PICU 小児集中治療室』第5話

悠太が自ら命を捨てることにならなくてよかった。助かってよかったよ。

それは間違いなく「よかった」んだけど、でも現実問題は厳しいよなぁ・・・。
奨学金の返済を理由に網走の病院勤務を決めたわけで、その目途が立たなくなったどころか医者を続けられるかどうかわからない(気持ちの問題も含めて)となると、借金という現実が今度は悠太を苦しめることになるかもしれないし。
目を覚ましたら死のうとした自分を泣きながらバカバカ!ってボカスカ殴ってくれる仲間の存在は救いだけど、でも医者としてバリバリ働いていたり子育てを頑張っていたりという仲間の存在が、武四郎たちに比べて自分は・・・と今度は悠太を苦しめることになるかもしれない。

とか思ってたら武四郎の母親がやっぱり癌、それも膵臓がん(かもしれない)だなんて「PICUの外」があれこれ重すぎる・・・・・・。
小児集中治療室が舞台であるわけだから、子供とその家族の事情がハードだったりヘビーだったりするのは仕方ないというか、そのつもりでいるし、PICUで働くスタッフたちの人生にもいろいろあるのは当然なんだけど、親友は自殺未遂で母親は(おそらくかなり進行しているであろう)癌、それも最もヤバイ膵臓がんだなんて、さらに言うとこれから出産を控えてる桃子だって絶対なんかあるんだろうし、「しこちゃん先生」にそうまで重いものを背負わせる必要があるのか?と思ってしまう。

というか、北海道を舞台にPICUという題材でドラマを作ってるんだから、それこそようやく飛ばせることになった『ドクタージェット』を見せて欲しいし、網走まで患者の子供を輸送する許可を取ろうとする知事の姿(どれほどそれが大変で難しいことなのか)を描いてほしい。