『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン33話「ワッショイなとり」

いやさあ、毎回すごいなと思いながら33話まできたけどさあ、タロウエキスを注入され復活してドンモモタロウ化したソノイに今度はタロウが倒されて、タロウの身体を拾ったジロウはひとまず例の河原に安置するもムラサメに襲われたもんで喫茶どんぶらに駆け込んでタロウの身をマスターに託したと。
そんで喫茶どんぶらの奥にある「オペ室」にタロウを運んだマスターは(「オペ・・・室・・・?」と首を傾げるジロウに心底共感したわw)タロウの回復に役立てるべくお供3人と脳人3人の「力」をギアトリンガー使ってこっそり摂取してタロウに注入。無事復活したタロウは「みんなの力」を得たことで金ぴかにパワーアップ!。

と、ここまではいいんですよ。オペ室とか変身オペ着とか脳人とドンブラの楽しいオフ会(最初合コンって書こうとしたけど合コンじゃねーわなw)とか、そこに犬塚翼を混ぜないための「そんなことより夏美」だとか、「ここまではいい」わけじゃないんだけどでもドンブラ的にはまあ「いつものこと」だし、ここらでレッドがパワーアップするってのも通常スケジュールだしね。
なによりパワーアップの過程、理由が非常に明白かつ「仲間の力」を糧にするという王道オブ王道展開であったことはすばらしい。

問題はですね、パワーアップしたレッドがお披露目で倒す相手が「怪人化した仲間」それも「怪人化二度目」ってことなのよ。
こんなの前代未聞ってかどう考えてもあたまおかしいのに、展開としてスムーズでもはやすごいとしか言う言葉がみつからない。
そこにシレっと『ドンブラザーズ(の力)はドン家が作ったもので、タロウが覚醒したときにタロウを助けるべくシステムが起動するように設定されていた』という新情報をぶち込んでくるし、マザーの指示でタロウのタマを取ろうとするのを止める虎ジロウの複雑な感情もしっかり描くし、ついでにソノザがはるかの「正体」を認識してることも見せておくと、いつもすごいすごいと言ってるけど今回はまた次元が違う凄さで、今わたしは歴史に残る作品を観ているんだ感が凄まじい。