『六本木クラス』第9話

とりあえずは放送されてよかったです。
問題の質が悪いんで、放送されることで被害を受けた人が苦しむというなら放送中止でもやむなしだけど、被害者からお許しを得た(と所属事務所から聞いているというテレ朝のコメントより)とのことだし、役者の起こした問題と作品の関係性としても今回は「作品は作品」として捉えていいとわたしは考えるので、ここは放送されてよかったと言いたい。

とは言えそれはそれこれはこれとしてフラットな気持ちで見ることはできなかったけどな。
だってこの役とあの写真ふつうに繋がっちゃうもん・・・。

まあ今回はここ数話と比べて会長の出番少な目だったし(ストーリー的に不自然だと感じることはなかったけど、いくつかカットされたシーンとかあったりするのだろうか)、なぜこの流れでなぜ料理対決!?というアホ展開が功を奏したところはあるかな。少なくとも前回の内容が今回じゃなかったことはドラマとしては不幸中の幸いだろう。


それはさておき、あれだけ繁盛してるだけでなく完敗後の相川専務に「だって美味しいじゃない」と言わしめる長屋の「料理長」相手に2勝できるほど、りくが料理人として発想力と瞬発力を備えていたことに驚いたんだけど(料理が上手いといってもそれはお弁当作りの延長線上レべルだと思ってたんで)、性転換手術を受けたことで覚醒したとかそんな感じなのだろうか。
ていうかりくが休んでた理由が「手術のため」とかいきなりすぎるというか、りくの女性になりたい願望がそこまでマジなやつだとは思ってなかったんで戸惑ったけど、りくの背景とか手術を決意するに至った経緯は「新の復讐」それ自体とは関係がないことだし(だから深掘りする必要はないんだろうし)、それなのにわざわざこういうキャラクター・こういう描写を入れる意図とか、性転換手術なんて結構なお金がかかりそうなもんだけどってかどの程度の手術なのかわかりませんが(段階を踏んで何回かに分けてやるイメージ)1週間程度の時間じゃ無理じゃない?てか術後間もないのに料理バトルなどという激務を行っても大丈夫なものなの!?とか、そういうのまるっとぜんぶ含めてここは「りくは女性になりました」とだけ思ってればいいんだよな。考えるな感じろ。

で、長屋の裏工作が当日発表になる素材を前もって教えてもらう「だけ」だったのには拍子抜け。
まあ「それだけ」で勝てるという自信と驕りが料理長だけでなく優香にもあったのでしょうが、絶対に負けてはならぬ(1位でなければ許されない)ならば審査員を買収して長屋を勝たせるぐらいしそうなもんなのにやることが温いなと思ったら、そうかこのあと優香と龍二も誘って飲みに行って葵がフラれるという流れを作るためのことなのか。

ってここでもりくが「全て解ってる感」を出しまくってて、もはやりく姐さんと呼びたい!w。

そして社長がそう答えると予想して「葵を女として見たことはない」と言わせる龍二が見せた底意地の悪さ、そこに長屋の血を見たと言ったら言い過ぎか?。

しかし視聴者目線としては葵の気持ちを知ってるから「女として見たことはない」と言われてしまう、それも優香の前で言われてしまったショックは理解できるけど、でも社長が部下のことを「バリバリ女として見てますけどなにか?」っつったらそれはそれで問題よなw。
まあ新さんド真顔で「童貞ですけどなにか?」って言ってましたけどw。


懲役6年の実刑となったうえに長屋の持ち株を父親名義に変更させられた=長屋の人間ではないと言われてしまった龍河さんはほぼほぼ終了だよね、これ。
10億投資してもらってフランチャイズ化して云々って言ってたから次回一気に「6年後」になってる可能性は充分にあるし、出所した龍河さんが愛人の子である龍二がちゃっかり自分の後釜に座ってることを知ったら黙っちゃいないだろうけど、今回葵に対して嗜虐性を見せた龍二が“長屋の人間”として6年後にはどうなっているのだろうかと想像すると龍河さんのことはもうそっとしておいてやってくれよという気にならなくもないです。だって確実にけちょんけちょんにされるにきまってるもの。