『仮面ライダーリバイス』最終話「あくまで家族、いつかまた会う日まで」

一応ね、一応はみたんですよ。
ギフを倒して平和になりましたってところからラス前回まで放置してて最終回前に流し見で間に合わせたけど、それでも一応最後まで見ました。

「あと1回変身したらバイスのことを忘れてしまう」と言われた瞬間、わたしの頭のなかで犬塚翼と夏美が「などと申しており」と笑い合いながら言いました。


いやそんな設定知らんがな。なんで「あと1回」ってわかるのよ。


家族を守りたくて自分の中の悪魔であるバイスと『契約』を結び、ギフを倒す過程で変身を続けたことにより守りたい家族の記憶を失い残ったのはバイスだけ。
ギフを倒し平和になり家族を守る必要がなくなったのにバイスとの契約が『満了』とならないのはなぜか?。
それは一輝にとってバイスも『家族』だから。
もう1回変身したらバイスのことを忘れてしまうけど、バイスを忘れるということはバイスとの契約自体がなかったことになるから家族のことを思い出すことが出来るかもしれない。
なので一輝はバイスを失うことを覚悟したうえで「最後の変身」をしてバイスと愉しく戦います。
そして一輝はバイスのことを忘れ、家族のことを思い出したのでした。

なんでそうなる?。一輝とバイスの契約に「満了」という概念があることも初耳だし、バイスを忘れて契約が満了すれば代償として失った家族の記憶は戻りますって、契約ってそういうものなんですか?。
一方で「成長」すればいずれ悪魔は消えるとか言ってたように聞こえたけど、片や契約満了片や成長で消える(かもしれない)って、さいごまでこの作品における「悪魔」の定義がわからなかった。

ていうか、え?一輝にはこの1年間の記憶がないんですか?。じゃあさくらの周りをうろちょろしてる「コブ~」とか言ってる存在をなんだと思ってるんです?。


これはわたしがわたしに与えた義務だからの一心でがんばって見続けたというのにその1年間が主人公のなかでは別の記憶に書き換わってるとか虚しいなんてレベルの話じゃないんですが。


一輝にバイスのことを話したら、自分たちとバイスを「引き換え」にしたことで一輝が苦しむだろうからとかそんな配慮がありますよってなところでしょうが、一輝のあずかり知らないところでそれが行われたのではなく一輝はバイスの想いをしっかり理解して受け止めて、最終的には一輝自身がそれを選んだわけで、だったらむしろ家族や関係者たちはバイスのことを一輝に聞かせてあげるべきじゃない?とわたしは思うんだけど。
例え思い出せずとも自分にはバイスという大切な相棒がいたんだなと、一輝にはそれを知っててもらいたかった。じゃないとマジでこの1年間なんだったのよってことになる。
キングカズに「夢を追うのに遅いなんてことはない」と言わせておきながら、結局最後まで銭湯の仕事してる主人公とか最後まで何が言いたい・やりたいのかさっぱりわからない1年だった。せめてプロサッカー選手目指すぜ!(その夢を応援して支えるために父ちゃんが銭湯の仕事をしっかりやります)で終幕だったら気持ち的には多少なりともマシだったかもしれないのに。


作品があまりにもアレだとキャストにも思い入れが持てないんだということを実感させられ続けている令和ライダーではありますが、キャストの皆様をお見掛けして「がんばってるな!」と思える機会が多くあればいいなと願っております。特に脚本に振り回されたジョージとフリオ、そして大二を演じた濱尾くんと八条院くんと日向くんがいい仕事に出会えますように。