『プリズム』第3話

ついに登場した未來ちゃんの白石さんがカッコよすぎるんですけど。仕事スタイルもカッコいいけど通勤バージョンがくっそオサレ。あんなコートをサラッと翻してあんな車で出退勤されたらたまらんな。
と、陸のことが心底気の毒になるし、ゴリ押しで入社させたことで社内で皐月が“そういう目”で見られているというのに、「悠さん」のことで頭パンパンだもんで手を付けた女のことまで気が回らない陸の気持ちがわかってしまう。

それぐらい森山未來が色気の蛇口を全開にしてるんだけど、皐月目線ではなく陸目線で見たら確実に死ぬなこれ。今頃それに気づいてももはや手遅れだけど。

とか思ってたら、陸の会社が元請けの倒産に巻き込まれて大ピンチに陥ってて、金策に走るも上手くいかずに銀行の重役だという父親に頼ろうしたけど世間体のために身を固めろと条件を出されてどうしようかと思っていたら皐月が「結婚しませんか?」とか言い出してて、「初めて愛した人には、忘れられない人がいた」というキャッチコピー?は何だったのか・・・という感じに。

だって皐月は陸のことが好きなわけでしょ?。そんで母親からいろいろ言われてて幼馴染にプロポーズされてることだし頭のなかに「結婚」の二文字がある状態なわけじゃん?。
社長がトンズラしたってことは金を工面して会社を立て直した暁には陸が社長になるに決まってるわけで、相手が陸+社長になりましたってことなら母親だって諸手を上げて大賛成の大喜びだろうし、皐月的にはここで陸と結婚できれば大勝利じゃん。
まだ付き合い始めたばかりだとしても「結婚なんて考えたこともなかった」という陸もまあアレだけど、それを受けて「結婚するフリをすればいい」という皐月はとりあえず今は「フリ」ってことにしておいて結婚話が起動に乗ったらそのままそれを「真実」にしてしまえばいいのだと、そういう打算があるように思えるんだけど。
陸と二人で出かけて父親カップルと相席して別れたあと、別れ際にクネクネして媚びて朝チュンに持ち込んだことも「やっぱりなー」と、無意識に計算してんなこの女、と思えてしまう。

でも別にそれが悪いとは言ってない。田舎から出てきて挫折したなにも持たない女の生き方として、結婚という道があるなら迷わず突き進めばいいと思う。

と、ここまで書いて今ふと思ったんだけど、ゲイなのかバイなのか、どちらのつもりで描いているのか判断できないんだけど、どちらにせよそういう相手と知らずに結婚して離婚して一人は寂しい甘える人がいないと言ってる母親に対し、そういう相手だと解った娘はどんな選択をするのか、というドラマなのか?。陸がどちらを選ぶのかではなく皐月がどんな決断をするのかを描くのだと。
皐月を「主人公」とするならそういう話になるぐらいしかこの先の展開が予想できないんだけど。

ていうか「初めて愛した人には、忘れられない人がいた」のは陸のことではなく実は「悠さん」のことだった、なんて話にはならんよな?。
悠さんが突然陸の前から姿を消したのは、忘れられない人がいるからだったのだ、とか。
陸目線で見ているわたしとしてはそんなことになったら情緒がたいへんなことになるけど、そうなると皐月が完全に要らない子になるよなw。