『マイファミリー』最終話

おい、ラストでしれっと家族の一員みたいな顔して優雅におさんぽしてる激キャワなわんこは誰だよ!?。
春ちゃんの誘拐自作自演計画からのはぐれ死を隠蔽しようとした吉乃の仕業という小春ちゃん誘拐事件の真相と、それに連なる美咲ちゃん誘拐事件の真相に対する驚きよりも、鳴沢家がわんこを連れてる衝撃のほうがデカイっつの!!!。

拘置所の面会室で何年振りかの再会を果たし「小春ちゃんと会えた」話をする東堂夫妻と、息子を出産する鳴沢夫妻を並べて描く時点でどうかと思うのに、ダメ押しとばかりに「幸せ(家族)の象徴」として犬を出す画作りのセンスがわたしには全く理解できないし、なによりなんでアメリカンコッカーよ!?と。
トイプーとか柴犬でもなく、ゴールデンレトリバーラブラドールレトリバーでもなく、ボーダーコリーやフレンチブルドッグでもなくアメリカンコッカーの衝撃で、最終回の内容すっ飛んだんだけど。

終わってみれば酷い話だった。吉乃が小春誘拐犯で、行方知れずの東堂妻との間に「関係」があるんだろうという予想通りの真相だったことはいいとして(小学生の子供が(技術的にも心情的にも)どうやってあんな「証拠写真」を撮ることができたんだよってか、子供にあんな証拠写真を撮られる可能性のあるような場所であんなことしてんなよ)、吉乃の「動機」が「家族に知られるのが怖かった」というなんの捻りもないというかしょーーーーーもないものだったってことも(現実はそんなもんだとしても)ドラマとしてお粗末なんだけどさ、犯人が事あるごとにキメ台詞のように言ってた「キメルノハワタシデス」の言い出しっぺが小春ちゃんだったってのが仕掛けとして残酷すぎる。
挙句「仕事にかまけて家庭を顧みないから夫婦関係が冷え切ってる」という状況は東堂も鳴沢も『同じ』だったのに、片や妻の不倫を知り娘の死を知り自身は義妹を巻き込み誘拐犯として逮捕され、片や絵に描いたような幸せ家族を満喫ルンルン♪というオチがあまりにも非情すぎて。
ついでに言うと三輪が離婚した原因も三輪の浮気じゃなかったでしたっけ?。それ考えると鳴沢と三輪の“雨降って地固まる”っぷりを「よかったね」とは受け止められない。

なんてことはラストのアメリカンコッカーの存在でどうでもよくなりました。
コッカーかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい(羨ましくて悶絶)(わたしはアメリカンコッカーがだいすきなんです)。