『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン13話「さよならタロウ」

13話にして明らかになった桃井タロウの素性。

タロウは滅亡したドン王家の末裔であった。
ドン家の者は人間界での脳人と人間の共存を唱え、そのために脳人が住む世界『イデオン』を壊滅させようとした。
その罪の重さは計り知れず、ドン家の者たちは処刑されドン家は滅亡することとなったが、その直前ドン家はモモタロウを人間界に送り込んだ。

タロウは脳人なのでは?と思ったことはこれまで何度かあったし、あたりまえに神輿に乗りあたりまえに4人を「お供」と呼ぶタロウの気質からして「王家の血筋」というのも納得なんだけど、コテコテの設定すぎて思わず笑ってしまったw。

でも笑えたのも束の間ソノイとの間に「約束」というフラグをおっ立てた直後(その回のうち)にタロウとソノイがお互いの「正体」を知ってしまうというあまりにも哀しく切ない展開に今度は泣きそうになったわ・・・。
なにこの運命の瞬間・・・絶望とはこのことよ・・・。

しかも絶望だけではおわらない。
いつものように(いやいつもより荒々しく)獣電鬼をぶっ倒し勝ち鬨をあげた直後に現れたソノイの一太刀を浴びタロウの姿が消滅するという衝撃展開に混乱させられ、
そして次の瞬間お互いの正体を知ったタロウとソノイの間で
「お前の弱点はなんだ」
「ドンオニタイジンになったあと(合体を解いたあと)数秒だけ動けなくなる」
こんなやりとりがあったことを知らされるという・・・・・・。

タロウが『嘘がつけない』ことを知っていながらこんな質問をするソノイ
『嘘がつけない』からこんなことまで正直に言ってしまうタロウ

ソノイにはそもそも「(感)情」などない(それが脳人)のだろうし、嘘がつけないことで他人を傷つけるタロウをこれまで何度も見てきたわけで、だからこの展開は当然であり必然だと言えるのでしょうが、それなのに、だからこそ、切なすぎて言葉がでないわ・・・。なんという鬼作劇。

って、は?タロウの身代わり?え?どういうこと?は?誰?タロウの次はジロウ???

マジで鬼でしょ井上敏樹!!!。

自分たちを認めてくれない(褒めようとして死んだ)(それに早くも慣れつつある猿鬼雉w)タロウに「チェンジ拒否!」でお供の有難味をわからせようと提案したくせに、タロウがやられてるのをみてらんなくて真っ先にチェンジしちゃう教授めちゃめちゃ可愛いし!。こういうところでキャラの魅力を積み上げていくのうまいぞずるいぞコンチクショー!。


しかしこれ、タロウはどういうつもりでドンブラザーズをやってるんだろう。
ヒトツ鬼となるまで欲望を暴走させた人間が「問題」であることは間違いなくて、ソノイたち(脳人)は欲望ごとヒトツ鬼を排除し、ドンモモタロウは欲望だけを取り除いて人間に戻してるわけだよね?。つまり対処法とそれによる結果が違うだけで、ソノイたちとタロウのやってること、その方向性は同じだよね?。
でも排除する側とされる側が「共存」できるはずはないけど、タロウのやり方ならばむしろ人間にとっても助かるわけで、これがドン家がやろうとしていた「人間界での脳人と人間の共存」の方法なのかな?。だとしたらタロウにドン家の野望?希望?悲願?ニュアンスはわからないけど、ドン家のそれを叶えるために活動している自覚があるのだろうか。