『正直不動産』第3.4話

山崎努草刈正雄大地真央風吹ジュンの名前が並ぶ連続ドラマなんて、それこそ大河か朝ドラぐらいしかないのではないか?と思うこのゲストの人選(が可能なの)はやはりNHKだからだろうか。今期は特に脇がスカスカのペラペラなドラマが多いもんで(芸人が上司ポジションやってるドラマ多くない?なんなのアレ)いいな羨ましいなと指をくわえて見てしまう。
不動産業界あるあるなんだろうなーという目線で楽しめるだけでなく「ドラマを見てる」満足感を得られるのはゲストの力・存在感によるところが大きのだろう。

それから3話は福原遥ちゃん演じる月下の掘り下げ回でしたが、明るく前向きで元気で誠実(であろうと頑張る)というキャラクター性の背景にああいう過去があることがわかって、俄然月下の好感度が上がったというか、応援したい気持ちになった。
福原遥ちゃんの魅力はコレだよね。明るく元気なイメージの一方で闇とまではいかずとも翳りのようなものがある。だから応援したい、見守りたいという気持ちにさせるのが福原遥ちゃんという女優だとわたしは理解しているので、朝ドラヒロインに抜擢されるのも納得である。ということを3話で改めて思った次第。

でも風吹ジュンは「事故物件」に住むことを希望してるのに、実際に成約したのは「エレベーターの不具合のせいで事故物件扱いの部屋」で、つまり事故物件ではないんだけどそこ月下はちゃんと説明したのか?とは思った。
事故物件ではないと説明したけど実際にボタンが押されるのを見て「夫によろしく伝えてほしい」と“交流”しました(風吹ジュンのなかでは「事故物件」なんです)ってことならいいし、このマンションで誰かが死んだなんて事実はないし(事故物件などではないし)オーナーも永瀬たちも単なる不具合だと思ってるけど実はほんとうにエレベーターには霊がいるんですという世にも奇妙な物語的なことだとしたらそれもまたヨシなんだけど、そこいらへんちょっとすっきりしない。

しかし最終的に祟りが解消されるのだとしても永瀬はもうこの路線で行く(嘘がつけないなりの営業スタイルを築きつつある)んだとして、ここからどう「転」で「結」となっていくのだろうか。というかこれ全何話?。
倉科さんが永瀬だけでなく月下も名指しで調べるように命じてたから花澤(ミネルヴァ不動産)VS永瀬&月下(登坂不動産)にはなるのでしょうが、そこに「こんな会社とっとと辞めてやる」と言ってた桐山が絡むとしても連ドラとしての山場はどこになるのかが見えてこない。
それは悪い意味ではないんだけど、もしかしてそこに存在を抹消された役があることの影響があったりする?と思わなくはないです。