伊坂 幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』

まず私はそういう演出?手法?は見知ってはいるもののそれが「ペッパーズ・ゴースト」と言うことを、そういう言葉があること自体を寡聞にして知りませんでした。
そのせいか、どこか狐につままれたというか、え?超能力にオチなしなの?この作中作のような小説と現実?との関係って一体何だったんだ???と「?」が解決することは最後までなかったわけですが、それとは別に「ネコジゴ」という単語のインパクトが強すぎて、読み終えるまでずっと(間に別の本を読んだりしたので期間としては4日間)頭のなかに「ネコジゴ」が居座ってました。
たぶんこれ、生き続けるなかで時々、何年かに一度ぐらいの感じでふと「ネコジゴ」という単語を思い出し、ウンウン唸りながら必死で思い出そうとするんだけど結局ネットで解決するパターンのやつ。