『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』

松重豊上野樹里なので最終的には「(それぞれの)幸せのかたち」を描く作品になるだろうと、なってくれるだろうと予想・期待してはいますが、全体的にモヤモヤするんだよな・・・。

どんな出会いでも出会いは出会いだから逃さないほうがいいってことはわかるんだけど、理想とするヨガスタジオを作るために(独立するために)経営セミナーに通うことにした女がそのセミナーで出会った男に交際を申し込んでんのとか、親子でW婚活するのは結構だけどテリトリーというかステージというか、市場?狩場?なんて言えばいいかわからんけどそういうものが全く異なる50代男の再婚と30代女の結婚を「同じ婚活パーティに参加」という展開にしちゃうところは“初回だし”ってことで流すとしてもそこに「交際を申し込んだけど断られて『友達』になった相手」がいて、さらに婚活パーティにいたその友達の知り合い(息子の関係者)が幼馴染だったという人間関係の狭さとか、せっかく松重さんと上野さんをキャスティングしてるのにコレかよ・・・ってな。

知り合って間もない、会った回数だって2.3回(だよな)の「友達」を法事帰りに(喪服姿で)呼び出すのもどうなの?と思うし、子供を迎えに行く時間なのに「友達」と会うことを優先して行き先不明のバスに乗る男のほうも「子供が最優先」とかどの口が言う?って話だし、雑というとちょっと違うんだけど、この「モヤモヤ感」はこれからの展開に必要なものなのかどうか、その見極めができなくて気持ちが悪い。


松重さんと上野さんの親子ならばW婚活なんて内容ではない作品が見たいんだけどなーという思いは多分最後まであり続けると思うけど、それでも(今のところは)見続けようと思わせられる二人に対する信頼感がちょっとばかり恨めしい。