『ミステリと言う勿れ』episode.4

その要素を抜いてしまったらさらに「整くん」ではなくなってしまうとは思うんだけどさ、菅田将暉の久能整は♪ぽてぽてしちゃうぞ ぽてぽてしちゃうぞ♪とか歌わない気がする、というか、無理して歌わせなくてもよいのではないか、と4話にして思ったり。歌ってもあたおか感こそあれ可愛さ皆無だし。

今回は爆弾事件に「暗号」という要素を絡めたことと、映像で説明するためか三船と整くんの会話の内容を一部変更したことで原作のいい意味でぼんやりとした会話が「駆け引き」のように感じられて、これまで以上にドラマ版整の「鋭さ」が強調されたと思うのね。
なぜ爆弾を仕掛けた場所が解ったのかの説明は「映像」になることで原作よりもより説得力があったと思うし、凄みすらあった。
そしてそれは菅田将暉が演じるドラマ版久能整としてアリだと思うの。そう思えるようになりました。

だからこそドラマ版整は ぽてぽてしちゃうぞ~♪などと歌いながら歩くキャラじゃなくないか?と感じてしまうんだよなー。ぽてぽてしちゃうぞ~♪があるから三船が口ずさむ海賊改め山賊の歌に繋がる(2人が出会うフックになる)んだってことはわかってるんだけれども。


三船が「実は車に轢かれてた」というちょっとしたトンデモ事実は原作通りのタイミングで明らかになるほうが面白かったと思うんだけど、やっぱりいきなり「記憶喪失の柄本佑」を出すってのは映像にするとご都合展開というか、その時点で「ないわー」となってしまうかもしれないからかな。

柄本佑の爆弾犯・三船が思った通り、いや期待以上にしっくりきたうえに、キングヌーのタイミングはこれまでで一番ハマってた。ちゃんとドラマの1要素として効いてた。
なので「ミステリと言う勿れの映像化」として今回は合格点を出してもいいのではなかろうか。
ドラマオリジナルである暗号が、本命の暗号は「3」枚全部そろわないと解読できないってところまではいいとしても解明された言葉が「ONGAKU」じゃあ学校にたどり着くのは無理だろうというお粗末なものだったのも、それなのに前フリとして2度のフェイクを入れるという(整が介入していなかったとしたら)無意味な行動とあわせて“三船の狂気”の補強として納めることができたし。
そんな今回のMVPはなんといっても爆弾物処理班ですよね。あの短時間で処理するとか超優秀だし根性ありすぎだろう。