『妻、小学生になる。』

死んだ妻が小学生になって戻ってくるという設定に「気持ち悪いな」としか思えなかったんで見ようかどうか迷いましたが、キャスト変更で杉野遥亮くんが出ることになったというのでとりあえず初回は見るか・・・
という後ろ向き気分で再生ボタンを押しましたが、1話終了時には唖然としてました。小学生として戻ってきた妻を演じる子役の子が巧すぎて。
いやもう石田ゆり子。この小学生女児のなかに石田ゆり子が冒頭でチラっと演じただけの新島貴恵という妻であり母がいるとしか思えない。

堤真一さんと蒔田彩珠ちゃんの「受ける演技」込みで演じる毎田暖乃さん(ちゃん付けできねえ。蒔田彩珠ちゃんはできても毎田さんはなんか憚られる)の演技に圧倒されっぱなしの初回でしたが、10歳になって突如「思い出した」ってことは生まれ変わったのではなく死後10年のタイミングで死んだ新島貴恵の魂が白石万理華という小学生に乗り移った的な、そんな感じだと解釈するけど(白石万理華自身は母親との関係・生活に問題があるみたいだから、万理華のほうも乗り移られるなりの理由があるのだろうと。蟹釜先生と田中マサオみたいな関係性なのかなと)、とすれば最終的に妻は消えるんだろうな。

それはまあいいんだけど、引き続き蟹釜先生と田中マサオを例に出すけどあれは当事者が全員「大人」なのに対してこっちは一人が「小学生」であるわけで、「大人が小学生の弱みに付け込んで好き勝手してる」という感じにならなければ(見えなければ)いいなという気はする。
万理華の母親が吉田羊さんなのでこの母娘関係にもガッツリ物語はあるだろうけど、あえて描かなかったのでしょうが初回に万理華の「意志」が全く存在してなかったのがどうなのかなーと。

話の重みとしては『万理華』の物語・視点になったときのほうが大きそうだし、なんたって吉田羊だし、そっちパートになったときにドラマの雰囲気がどうなるか、かなぁ。


杉野くんの役柄によって継続するか決めるつもりでしたが、凪のお暇スタッフであることだし見続ける方向に気持ちが傾いた。