『アバランチ』第8話

桐島ちゃんが実はアバランチでした展開を切望してたんで、ウチさんの爆死に呆然とする羽生たちを逃がすべく耳にイヤモニを装着する桐島のカットには「きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」と叫ばずにはいられなかったよね。わたしこの瞬間を待ってた!!って。
その後の切羽つまりながらもテキパキ指示してアバランチを動かし、「何があっても生きててくれ」と羽生を逃がすところまで含めてこれは山中崇史上最もカッコいい山中崇と言っても過言ではなかろう!。

でも桐島ちゃんがアバランチとして活躍したのは体感2分だった。2分後にはファイルを投げつけられ笑顔で怒る大山を前にして涙目でプルプル震える桐島ちゃんだった。バレんの早っ!!(笑)。
でも予告でやっぱり生きてた藤田に「全部お前のためにやったことなんだぞ!!!」と絶叫してたんで、バレてからが桐島ちゃんの本番かもしれんと期待しておく。

って、やっぱり生きてたよね、藤田さん。そこはまあ「やっぱり」でいいんだけど、問題は『いつから』山守や羽生を欺いていたのか、ってことだよね。

具体的に言うと3年前のテロ疑惑が大山による自作自演であることを「知っていた」のか否かってこと。

知らずに偽装テロ計画に組み込まれ、結果的に生き残っての今であるならば心情的に「マシ」だけど、3年前から大山の手駒であったならば、つまり藤田もまた偽装テロを起こした側の人間であったというならば、山守と羽生があまりにも滑稽すぎる。
そして自らの復讐を遂げることができたマッキーとリナはまだしも(マッキーは以前桐島が大山に提出したアバランチメンバー候補者リストの生年月日が明らかに違っていることからマッキーというキャラになにか“仕掛け”があるのではないかと疑ってたけど、今回の中でそれらしき表情や描写は欠片もなかったってことはマッキーが実は敵側とかそういう衝撃展開はもうないと判断していいかな。生年月日の齟齬については他の5人は警察と自衛隊という大山であれば身分照合が容易な出自であるのに対し一般人のマッキーについては桐島が情報を偽装したってんでも単なるミスってことでも、とにかく気にしなくてもいいのではないかなと)、そういう個人的な事情は特になくただ己の正義のためにアバランチに加わったウチさんの「死」という現実がより一層重くのしかかるだろう。
(被害を最小限にするために屋上から投げて空中で爆破しかあの場でできる選択肢がないのならば、ウチさんではなく体力・運動能力が高い羽生かリナならば「死」を回避することができたのではないかと思わずにはいられないよねえ。ウチさん的には爆弾に関しては自分の仕事だと思っての行動だったのでしょうが、そういう後悔も残りそうだよね)


なので3年前の時点では藤田は羽生と同じ立場だった、ということであってほしい。
それなのに現在藤田は極東リサーチの一員として大山に従い行動していて、羽生は大山のしようとしていることを阻もうとしていると、2人の道がなぜ真逆に向かうことになってしまったのか、という話になってほしい。最初から違ってましたってんじゃいくらなんでも虚しすぎる。